映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』の追加キャストが発表された。
今冬に公開される同作は、『第35回大宅壮一ノンフィクション賞』を受賞した渡辺一史の実話をもとにした著書『こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち』を映画化したもの。12歳の時に筋肉が徐々に衰える難病・筋ジストロフィーを発症し、24時間体制の介助が必要な鹿野靖明と、彼を支えた医学生・田中久や、新人ボランティア・安堂美咲らとの交流を描く。自らの夢や欲に素直に生きた鹿野靖明役に大泉洋、鹿野のわがままに振り回されながらも彼の生きる強さに共鳴していく女子大生・安堂美咲役に高畑充希、美咲の恋人で、鹿野から色々なことを学び成長していく医学生の田中久役に三浦春馬がキャスティング。撮影はオール北海道ロケで7月2日にクランクアップを迎え、大泉は最大で10キロ減量したという。
今回出演が発表されたのは、萩原聖人、渡辺真起子、宇野祥平、韓英恵、竜雷太、綾戸智恵、原田美枝子。萩原は大泉演じる鹿野と同じ歳で付き合いが長いボランティアの高村大助役、渡辺は鹿野からも若いボランティアからも慕われる前木貴子役、宇野は抜けた性格だが後輩ボランティアへの指導は細かい塚田心平役、竜はへそ曲がりだが懸命に生きる息子の靖明を厳しくも優しく支える父・清役、綾戸は息子から嫌われていると思っているが、愛情を絶やさず接する母・光枝役、原田は鹿野に厳しく接しつつも彼のことを心配している主治医・野原博子役、韓は野原と共に鹿野やボランティアに協力する看護師・泉芳恵役をそれぞれ演じる。
萩原は「前田監督とは久しぶりの再会でした。我々ボラチームは映画におけるスタッフのような感覚で参加しました。監督、鹿野さんをしっかりサポートできたらと思います」、渡辺は「はじめてご一緒させて頂く皆様と、力を合わせる事ができたと感じる瞬間が、みてくださる方に伝わりますように願っています」、宇野は「前田組で鹿野さんの人生に触れ、迷惑をかけてはダメ、我儘もダメなど、なんとなくある道徳を気にしてしまう自分には新しい教科書をもらったような清々しい気持ちになる作品でした」とコメント。
また韓は「初めての看護師役で戸惑うこともあり『こんな夜更けに痰吸引かよ』な日々が、今ではもうすでに懐かしく愛しき思い出です」、竜は「こんなテーマを持った作品に対して、私は何をすればいいのでしょうか。そうだ、要は自分が自信を持って自分自身でいる事が、大事だと云う事かもしれない。それしか出来ない。そう思って仕事場に出向きました」、綾戸は「本物の光枝さんにお会いした時、何故監督が私を選んでくれたのかわかったように思えた。それにしても撮影を終えた今、テレビで大泉さんを観ると大スターなのに“あのバカ息子”と心配になる私」と述べている。
萩原聖人のコメント
前田監督とは久しぶりの再会でした。我々ボラチームは映画におけるスタッフのような感覚で参加しました。監督、鹿野さんをしっかりサポートできたらと思います。
渡辺真起子のコメント
物語を通して、「生き方」に改めて向き合うことになりました。
はじめてご一緒させて頂く皆様と、力を合わせる事ができたと感じる瞬間が、みてくださる方に伝わりますように願っています。宇野祥平のコメント
前田組で鹿野さんの人生に触れ、迷惑をかけてはダメ、我儘もダメなど、なんとなくある道徳を気にしてしまう自分には新しい教科書をもらったような清々しい気持ちになる作品でした。
韓英恵のコメント
鹿野さんと鹿野さんを支えるボランティアのみなさんと北海道ですごく温かくて優しい時間を過ごしました。
初めての看護師役で戸惑うこともあり「こんな夜更けに痰吸引かよ」な日々が、今ではもうすでに懐かしく愛しき思い出です。竜雷太のコメント
私の周りでは信じられない様な人と人との繋がり。
こんなテーマを持った作品に対して、私は何をすればいいのでしょうか。
そうだ、要は自分が自信を持って自分自身でいる事が、大事だと云う事かもしれない。
それしか出来ない。
そう思って仕事場に出向きました。綾戸智恵のコメント
5年早くても。5年遅くても。いや、自分でもびっくり。今、どっぴんしゃの、このタイミングにこの役!
本物の光枝さんにお会いした時、何故監督が私を選んでくれたのかわかったように思えた。
それにしても撮影を終えた今、テレビで大泉さんを観ると大スターなのに“あのバカ息子”と心配になる私。
追伸:クランクアップの日、夜中寝ている私の実息の手を握ってしもた。ヤバっ、また涙出てとまらへん。
- 作品情報
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『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』
2018年冬に全国公開監督:前田哲 脚本:橋本裕志 原作:渡辺一史『こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち』(文春文庫) 出演: 大泉洋 高畑充希 三浦春馬 萩原聖人 渡辺真起子 宇野祥平 韓英恵 竜雷太 綾戸智恵 原田美枝子 配給:松竹
Special Feature
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CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?