『クリムト展 ウィーンと日本 1900』が、2019年4月23日から東京・上野の東京都美術館で開催される。
19世紀末から20世紀初頭のウィーンで活躍した画家グスタフ・クリムト。写実的でアカデミックな画風から出発し、金箔を多用する「黄金の時代」を経て、装飾的で抽象的な色面と人物を組み合わせた独自の画風を確立した。また天井画や壁画など現地を訪れないと見ることのできない作品も多くある。
没後100年を記念して開催する今回の展覧会では、ウィーンのベルヴェデーレ宮オーストリア絵画館の所蔵作品を中心に展示。クリムトの画業の変遷と同時代の画家たちの作品を紹介する。
展示作品には、黄金の時代の代表作の1つである『ユディト I』など、日本では過去最大級となる約20点のクリムトの油彩画が揃う。さらに全長34メートルにおよぶ壁画『ベートーヴェン・フリーズ』の複製が来日し、ウィーンの分離派会館での展示を再現。また2019年はオーストリアと日本の外交150周年を記念する年でもあり、同展では19世紀末にウィーンで紹介された日本の工芸や絵画を通してクリムトが受けたジャポニスムの影響にも迫る。
なお同展は東京展開催後、7月23日から愛知・豊田市美術館に巡回する。
- イベント情報
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『クリムト展 ウィーンと日本 1900』
東京会場 2019年4月23日(火)~7月10日(水) 会場:東京都 上野 東京都美術館 愛知会場 2019年7月23日(火)~10月14日(月・祝) 会場:愛知県 豊田市美術館
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