ドラマ『フェイクニュース』が10月20日、27日にNHK総合で放送される。
同作は『アンナチュラル』『逃げるは恥だが役に立つ』などの脚本で知られ、10月から日本テレビ系で放送される新垣結衣、松田龍平出演のドラマ『獣になれない私たち』も手掛ける野木亜紀子によるオリジナル脚本作。大手新聞社からネットメディアに出向してきた記者の東雲樹が、真偽不明のSNS投稿がきっかけとなってフェイクニュースが飛び交う中、真実を追い求めて孤軍奮闘する、というあらすじだ。
インスタント食品への青虫混入事件を取材するよう命じられる主人公の樹役を演じるのは北川景子。編集長の宇佐美寛治役を新井浩文、SNSに青虫混入の投稿をした男役を光石研が演じるほか、永山絢斗、矢本悠馬、岩松了、杉本哲太らがキャストに名を連ねる。音楽はagraphこと牛尾憲輔。
NHKドラマ初主演となる北川景子は「今回のドラマでは、真実をあぶり出すことをテーマに熱く演じたいと思います。真実と嘘、人は何を信じるのか、そんな普遍的なテーマを野木さんがエンターテイメント性あふれる脚本で書いてくださっています。野木さんとも初めてご一緒させていただき嬉しく思います」とコメント。
NHKドラマ初執筆となる脚本の野木亜紀子は「おそらく半年もすれば今の内容も古くなっていることでしょう。一方で、このドラマで描いている混乱は、半年後、一年後、十年後ですら変わらずに起こるような気もしています。まったく喜べません。とはいえ、これはフィクションです。エンターテインメントドラマです。『NHK!社会派!現代社会に警鐘!』なんていうと難しいドラマのようですが、いうても青虫です。青虫と登場人物たちの悲喜こもごもを、軽い気持ちで観ていただけたら幸いです」とのコメントを寄せている。
北川景子のコメント
今回、私は大手新聞社からネットメディアに出向してきた樹という女性を演じます。元大手新聞社の記者であったプライドを持つ熱い女性です。記者である以上、きちんと裏ドリや取材をしてから真実を報じるべきだと、信じて疑わない樹は、ネットメディアに対しては一般素人でも簡単に記事を投稿でき、誰でも、たとえそれが真実でなくとも世の中に発信できてしまう危険なものであり、真実が歪曲されてしまうことも多々あると日々ネットメディアに勤務しながら釈然としない思いを抱いています。そんな樹がひょんなことからSNSで話題の事件の真相をとことん調べることになる、というのが、とても面白いと思いました。
何が真実で何が嘘なのか、溢れる情報を取捨選択する力、何を信じるべきなのか判断する力が、現代を生きる私たちには必要だと感じます。
今回のドラマでは、真実をあぶり出すことをテーマに熱く演じたいと思います。真実と嘘、人は何を信じるのか、そんな普遍的なテーマを野木さんがエンターテイメント性あふれる脚本で書いてくださっています。野木さんとも初めてご一緒させていただき嬉しく思います。私個人としましては土曜ドラマも初となります。ネット社会の今だからこそみなさんに見ていただきたい作品です。楽しみにしていてください。野木亜紀子のコメント
2017年の春、北野プロデューサーから「オリジナルが作りたい」という話をいただき、じゃあ互いに興味があるネタはなんだろう、と話し合っているうちに合致したのが「フェイクニュース」でした。当時はまだファクトチェックどころかフェイクニュースという言葉そのものが一般に浸透していなかったため、フェイクニュースとはどういうもので何が問題かという「フェイクニュース入門」のドラマを考えていました。年が明け2018年。前の仕事がようやく終わり、さあ書くぞと周囲を見まわしたら、フェイクニュースを取り巻く状況は一変していました。当初のプロットはすべて捨て、まるっきり新しいドラマを作ることにしました。おそらく半年もすれば今の内容も古くなっていることでしょう。一方で、このドラマで描いている混乱は、半年後、一年後、十年後ですら変わらずに起こるような気もしています。まったく喜べません。とはいえ、これはフィクションです。エンターテインメントドラマです。「NHK!社会派!現代社会に警鐘!」なんていうと難しいドラマのようですが、いうても青虫です。青虫と登場人物たちの悲喜こもごもを、軽い気持ちで観ていただけたら幸いです。
- 番組情報
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『フェイクニュース』
2018年10月20日(土)、10月27日(土)21:00~21:49にNHK総合で放送脚本:野木亜紀子 演出:堀切園健太郎、佐々木善春 音楽:牛尾憲輔 出演: 北川景子 光石研 永山絢斗 矢本悠馬 新井浩文 岩松了 杉本哲太 ほか
Special Feature
Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?