10月12日からNHK総合で放送されるドラマ『昭和元禄落語心中』の主題歌を、ゆずが手掛けることが明らかになった。
雑誌『ITAN』で連載された雲田はるこの同名漫画をもとにした同作。事故死した落語家・助六と芸者・みよ吉の間に生まれ、落語家の八雲に引き取られた小夏が、八雲の弟子・与太郎と共に、八雲が秘める「助六とみよ吉の死の真相」に迫っていく、というあらすじで、昭和初期の日本が舞台となる。助六と固い友情で結ばれながらも、憧れと嫉妬を抱く八雲役を岡田将生が演じるほか、竜星涼、成海璃子、大政絢、山崎育三郎らが出演する。
主題歌は北川悠仁(ゆず)が作詞・作曲を担当した“マボロシ”。北川は楽曲について「制作する上で最初に思ったことは、今までゆずが表題曲の中で表現してきたポップさだったり、前向きさだったりを手放し、新たな自分たちの表現を目指すことでした」「今までのゆずにはない、切なく幻想的な楽曲に仕上がりました。また、ゆずの核である歌も、いつも以上に可能性を模索しています」とコメントを寄せた。ゆずがドラマ作品の主題歌を手掛けるのは、NHK連続テレビ小説『ごちそうさん』の“雨のち晴レルヤ”以来、約5年ぶりとなる。
なお“マボロシ”のリリース予定などについては現時点では発表されていない。
北川悠仁(ゆず)のコメント
今回ドラマ主題歌のお話をいただき、初めて原作を読ませていただきました。
夜中に読み始めたところ、あっという間に物語の世界観に引き込まれて、全巻読み終わる頃には朝を迎えていました。
すべての登場人物に「生と死」「愛と憎しみ」「美しさと残酷さ」がはらんでいて、“落語”という明るいテーマとは裏腹に、巻きおこる物語の激しさに、読んでいてゾクゾクしました。どのキャラクターも本当に個性的なので、キャストの皆さんがどのように役を演じていくのか、とても楽しみにしています。
「マボロシ」を制作する上で最初に思ったことは、今までゆずが表題曲の中で表現してきたポップさだったり、前向きさだったりを手放し、新たな自分たちの表現を目指すことでした。「昭和元禄落語心中」の物語が持つ闇、その中に潜む美しさを楽曲で追い求めました。
試行錯誤の末、“マボロシ”というテーマが浮かび、このキーワードと物語に背中を押され、今までのゆずにはない、切なく幻想的な楽曲に仕上がりました。また、ゆずの核である歌も、いつも以上に可能性を模索しています。
新たな扉を開かせたくれたこの物語との出会いに、心から感謝しています。
- 番組情報
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『昭和元禄落語心中』
2018年10月12日(金)から毎週金曜22:00~NHK総合で放送演出:タナダユキ、清弘誠、小林達夫 脚本:羽原大介 原作:雲田はるこ『昭和元禄落語心中』(講談社) 主題歌:ゆず“マボロシ” 音楽:村松崇継 出演: 岡田将生 竜星涼 成海璃子 大政絢 山崎育三郎 ほか
Special Feature
Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?