映画『家へ帰ろう』が12月から東京・シネスイッチ銀座ほか全国で順次公開される。
同作は、ホロコースト体験者で生涯「ポーランド」という言葉を口にすることすら拒んだというパブロ・ソラルス監督の祖父の実体験をもとにしたロードムービー。ブエノスアイレスに住む88歳の仕立屋アブラハムが老人ホームに入れられる前夜に家出し、マドリッド、パリを経由して、70年以上会っていないポーランドに住む命の恩人に最後に仕立てたスーツを届けに行くというあらすじだ。原題は『EL ULTIMO TRAJE』、英題は『THE LAST SUIT』。
出演者はミゲル・アンヘル・ソラ、アンヘラ・モリーナ、オルガ・ボラズ、ユリア・ベアホルト、マルティン・ピロヤンスキー、ナタリア・ベルベケ。音楽はフェデリコ・フシドが手掛けた。あわせて予告編が公開。
パブロ・ソラルス監督のコメント
幼い頃から抱いていた祖父が引き継いでいた複雑な思いを観客と共有したい、という夢を胸にこのような個人的な話の脚本を書き、監督をしました。コンペティションとして出品している映画祭では「観客賞」が監督にとって最も価値のある賞だと常々感じています。本物かつ唯一の「審査員」からこの努力を認めてもらえるということなのですから。この作品のおかげで、世界中を旅して様々な文化を体験することができました。日本に来たことで私の人生は変わるでしょう。
- 作品情報
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『家へ帰ろう』
2018年12月からシネスイッチ銀座ほか全国で順次公開監督・脚本:パブロ・ソラルス 音楽:フェデリコ・フシド 出演: ミゲル・アンヘル・ソラ アンヘラ・モリーナ オルガ・ボラズ ユリア・ベアホルト マルティン・ピロヤンスキー ナタリア・ベルベケ 上映時間:93分 配給:彩プロ
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Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?