つげ義春の『発表50周年記念 ねじ式 原寸大複製原画集』が、10月30日に刊行される。
1954年にデビューし、貸本漫画や雑誌『月刊漫画ガロ』などで作品を発表した漫画家・つげ義春。『ねじ式』は1968年刊行の『月刊漫画ガロ増刊号 つげ義春特集』に初掲載され、1998年に浅野忠信主演の実写映画が公開された。
『発表50周年記念 ねじ式 原寸大複製原画集』は、『ねじ式』の50周年を記念し、つげの81歳の誕生日である10月30日に81部限定で刊行。複製された23ページの原寸大の原画、「まさかこんな所にメメクラゲがいるとは思わなかった」といったモノローグの写植の紙片を複製し、貼りつけたトレーシングペーパー、1991年に制作したカラーイラスト、書き下ろしの「ごあいさつ」が収録される。原画はホワイトやセロハンテープの跡、ペンタッチ、墨ベタのムラ、青鉛筆によるアミ掛け指定などを再現した。パッケージはシリアルナンバー入りのクロス装夫婦函となる。
つげは1987年以降、新作漫画を発表していないが、本書ではカラーイラストに直筆サインを入れているほか、「ごあいさつ」で自身の近況を明かし、「原画版作品集は初めての試みなので、ちょっと戸惑っております」と述べているという。販売は新潮オンラインショップ限定で実施。10月1日10:00から予約を受け付ける。
- 書籍情報
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『発表50周年記念 ねじ式 原寸大複製原画集』
2018年10月30日(火)発売 著者:つげ義春 価格:87,480円(税込) 発行:新潮社 ※新潮オンラインショップで限定販売