映画『エンジェル、見えない恋人』に寄せられたコメントが公開された。
10月13日公開の同作は、精神病院に収容された母を持ち、誰の目にも見えない存在として生まれた少年エンジェルと、盲目の少女マドレーヌの恋を描いた作品。世間との接触を一切絶って施設の中で育てられたエンジェルがマドレーヌと出会って恋に落ちるが、マドレーヌが目の手術を受けることになり、2人の生活が一変するというあらすじだ。目が見えないため、エンジェルの秘密に気がつかないマドレーヌ役にフルール・ジフリエら、エンジェルに自分の存在を明かしてはいけないと言い聞かせる母ルイーズ役にエリナ・レーヴェンソンがキャスティング。
コメントを寄せたのは、今日マチ子、大九明子、大谷有紀、華恵、山崎まどか、KIKI、及川賢治(100%ORANGE)、石川三千花、紗羅マリー。今日マチ子は映画を「見えること、見えないことの壁をはね飛ばし、負の連鎖を断ち切る、力強く美しい物語」と評している。大九明子は「エンジェルは見えないけれど、触れることができる。触れることができるなら、愛さない理由はないんだね、マドレーヌ」、KIKIは「これまで“見える愛”を求めていた自分が恥ずかしくなった。“感じる愛”がこんなにも透明で輝かしいものだとは思わなかった」とコメント。紗羅マリーは「硬質なピアノのジャズを聴いているような静かで、情熱的で、ときに儚く冷たい。初恋の気持ちを思い出させてくれました」と述べている。
今日マチ子のコメント
寓話のような、脆く美しい世界。その中で起こる悲劇—を期待していたら、観る自分を省みることになるだろう。
見えること、見えないことの壁をはね飛ばし、負の連鎖を断ち切る、力強く美しい物語大九明子のコメント
エンジェルは見えないけれど、触れることができる。触れることができるなら、愛さない理由はないんだね、マドレーヌ。
あなたに触れて欲しくなったよ。大谷有紀のコメント
美しい映像と残酷な芳香を放つ。見るよりも感じることで満たされる感覚。一編の詩のようなそんな作品。
華恵のコメント
官能的で残酷なおとぎ話のようだけど、納得いく。だって、見えなくても、気配や視線を感じるあの感覚は、知っている。
本当の「好き」を見失いそうな時は、目を閉じよう。山崎まどかのコメント
ヒロインを演じるフルール・ジフリエは、まるでラファエル前派の絵画から抜け出てきたような美しさ!
官能的で繊細なラブシーンにおとぎ話の続きを信じたくなる。KIKIのコメント
愛は見るものでなくて 感じるもの。これまで“見える愛”を求めていた自分が恥ずかしくなった。
“感じる愛”がこんなにも透明で輝かしいものだとは思わなかった。及川賢治(100%ORANGE)のコメント
こんなにいじわるなファンタジーがあったでしょうか。でも、詩のように美しいのです。
見えないふたりぼっちのかくれんぼ、可愛くてずっと見ていたかった。石川三千花のコメント
耳を澄まし、匂いにときめき、触れ合いに安らぐ。見えないが故に、お互いを本能で求めあう恋人たち。
そのとき、永遠に思えた孤独が消えてゆく。見えないものが見えてくる、愛のマジック!紗羅マリーのコメント
初っ端からブレンダ・リーの曲にやられました!この映画は全てが繊細で美しい。
硬質なピアノのジャズを聴いているような静かで、情熱的で、ときに儚く冷たい。初恋の気持ちを思い出させてくれました。ありがとう!!
- 作品情報
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『エンジェル、見えない恋人』
2018年10月13日(土)からヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国で順次公開監督:ハリー・クレフェン 脚本:ハリー・クレフェン、トマ・グンジグ 出演: フルール・ジフリエ エリナ・レーヴェンソン マヤ・ドリー ハンナ・ブードロー フランソワ・ヴァンサンテッリ 上映時間:79分 配給:アルバトロス・フィルム
Special Feature
Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?