展覧会『アジアにめざめたら:アートが変わる、世界が変わる 1960-1990年代』が、12月24日まで東京・竹橋の東京国立近代美術館で開催されている。
1960年代から1990年代のアジアでは、植民地支配からの独立と急速な近代化、東西冷戦によるイデオロギーの対立やベトナム戦争の勃発、民主化運動の高揚など、社会を揺るがす出来事が続いた。アジア各地の現代アートの黎明期であるこの時代に焦点を当てる同展では、10を超える国と地域から生まれた約140点の作品を一堂に集め、その共通点と違いを探る。
会場は、「構造を疑う」「アーティストと都市」「新たな連帯」の3章で構成。日本、韓国、台湾、中国、香港、インドネシア、シンガポール、タイ、フィリピン、マレーシア、インドなどの90組以上の作家の作品が出展し、絵画、彫刻、版画、写真、映像、パフォーマンス、インスタレーションなど多様なアヴァンギャルド・アートが紹介される。
なお同展は東京国立近代美術館、韓国国立現代美術館、ナショナル・ギャラリー・シンガポールと国際交流基金アジアセンターによる、アジアの戦後美術を再考する5年におよぶ国際共同プロジェクトの集大成として開催。日本で開幕した後、2019年にかけて韓国とシンガポールを巡回する。
- イベント情報
-
『アジアにめざめたら:アートが変わる、世界が変わる 1960-1990年代』
2018年10月10日(水)~12月24日(月・振休) 会場:東京都 竹橋 東京国立近代美術館 1階 企画展ギャラリー時間:10:00~17:00(金、土曜は20:00まで、入館は閉館の30分前まで) 出展アーティスト: ゼロ次元 中村宏 キム・グリム ホン・ソンダム 張照堂 陳界仁 王晋 宋冬 エレン・パウ フロッグ・キング・クォック FXハルソノ ジム・スパンカット タン・ダウ ラジェンドラ・グール モンティエン・ブンマー ワサン・シッティケート ホセ・テンス・ルイス パブロ・バエン・サントス レッザ・ピヤダサ ウォン・ホイ・チョン ナリニ・マラニ グラームモハンマド・シェイク ほか 休館日:月曜(12月24日は開館) 料金:一般1,200円 大学生800円 ※高校生以下および18歳未満、障害者手帳をお持ちの方とその付添者1名は無料 ※11月3日(文化の日)は無料観覧日
Special Feature
Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?