澤田知子と須藤絢乃による展覧会『SELF/OTHERS』が、11月22日まで東京・品川のキヤノンギャラリーSで開催されている。
2004年に『木村伊兵衛写真賞』を受賞した1977年生まれの澤田知子と、2014年に『写真新世紀2014』グランプリに輝いた1986年生まれの須藤絢乃。共にセルフポートレート作品を発表している。須藤は学生時代から澤田の作品に影響を受けており、2人は3年前の『ART OSAKA』で出会い、その後の再会をきっかけに親交を深めているという。
同展では、2人の個展を同時に開催。澤田は初期作品『Early Days』と新作『BLOOM』より計30点、須藤は新作の『Vita Machinicalis』より25点を出展する。同じセルフポートレートでも異なる手法で制作された両者の作品は、キヤノンの大判プリンター「imagePROGRAF」でプリントして展示される。
10月20日には、澤田、須藤の2人が撮影秘話などについて語るギャラリートークを開催。詳細はキヤノンのオフィシャルサイトで確認しよう。
澤田知子のコメント
3年前のアート大阪で紹介されたのが、お人形のような年下の可愛い女の子。それが須藤さんでした。2年前にアート大阪で再会して、あっという間に仲良くなり今では妹のような存在です。彼女とは好きなテイストなど感覚的に似ているところがたくさんある反面、セルフポートレイトという同じ手法を彼女も使っていますが、作品のテーマや基本的な表現の在り方は全く違っています。私はetRouge誌で連載中の新作“BLOOM”と写真新世紀で優秀賞を頂いた“ID400”を制作する前、大学に入学して初めて手に入れた一眼レフのEOSKissで撮った“EarlyDays”をミックスして展示します。2人の作品が同じ空間で重なる世界を体験して下さい。
須藤絢乃のコメント
私が高校生の頃、学校帰りに寄っていた書店で澤田知子さんの写真集を夢中で見ていました。澤田さんのセルフポートレイト作品は、誰にも干渉されることなく、なりたい自分になり、自分だけの世界を作ることができる事を教えてくれました。そうした影響を受けながら私も作家となり、こうして2人で展示をする機会に恵まれました。これまでに幾度と会い、お話を重ねて、二人に共通する部分や、セルフポートレイトに対する違ったアプローチを沢山知ることができました。そうした発見や喜びも今回の展覧会に込めました。今回の新作“VitaMachinicalis”は、人間と機械、現実と仮想など、両極に存在する様々な事柄の「あわい」がテーマです。
- イベント情報
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澤田知子、須藤絢乃 『SELF/OTHERS』
2018年10月16日(火)~ 11月22日(木) 会場:東京都 品川 キヤノンギャラリーS 時間:10:00~17:30 休館日:日曜・祝日 料金:無料