亀梨和也主演ドラマ『東野圭吾 手紙』キャストに広瀬アリス、中村倫也ら

ドラマ『東野圭吾 手紙』の放送日が12月19日に決定。追加キャストが発表された。

『東野圭吾 手紙』は、映画化、舞台化もされている東野圭吾の小説『手紙』をもとにした作品。強盗殺人犯の弟という運命を背負った武島直貴が、周囲の差別や偏見に苦しみながらもやがて自分の家族を持つまでの軌跡を、兄弟の手紙を通して描く。主人公・直貴役を亀梨和也が演じるほか、監督を深川栄洋が務める。

今回発表された追加キャストは、広瀬アリス、中村倫也、高橋努、眞島秀和、西田尚美、渡辺いっけい、田中哲司、榎木孝明、小日向文世。

広瀬アリスは直貴の恋人・中条朝美役を演じるほか、中村倫也は朝美の従兄で婚約者の嘉島孝文役、高橋努は直貴の職場の先輩・寺尾祐輔役、眞島秀和は直貴が就職する「真芝電機」人事部の社員・町谷健二役、西田尚美は朝美の母・中条京子役、渡辺いっけいは直貴がバイトする居酒屋の店長役、強盗殺人被害者遺族の息子・緒方忠夫役の田中哲司、榎木孝明は朝美の父親・中条浩臣役、小日向文世「真芝電機」の社長・平野宗一郎役にそれぞれキャスティングされている。

あわせてキャストのコメントが公開。主演の亀梨は自身の演技について「これまでの亀梨和也としての経験を生かし、引き出しを開けながら演じられる役ではなく、寧ろ、引き出しに鍵をかけながら演じなければならなかったというところが、自分自身、とても良い挑戦だったと思います」とコメント。広瀬は「いろいろ考えさせられるお話ですし、とても繊細な作品でもあるので、私も一つ一つのシーンを大事に演じました」と述懐した。

中村は役作りについて「直貴とは住む世界の違う、少し嫌な奴?でも憎めない男??なんだか抗えない、やるせない気持ちになってもらえるように、自分なりに繊細に演じました」と語った。高橋は亀梨の演技について「亀梨くんと絡むのは初めてでしたが、亀梨くんは初日から主人公の不幸性を背負っていて、とても芝居が良く、そこに僕は乗るだけでよかった」、渡辺は「非常に胸の痛くなるドラマです。でもどうか見届けてほしい。彼がそれをどう受け止め、どう乗り越えようとするのかを。簡単には答えの出ない問題に真正面から取り組んだ作品です」と述べている。

榎木は撮影を振り返り「娘の恋人が犯罪者の身内だと知ったら、親はどんな行動をとるのか。あくまでも芝居であるはずなのに、今回は私も娘を持つ父親として本気で悩みました。世間体は気にしない広い心と、娘の行く末を心配する親心が葛藤しました」、小日向は「武島直貴役の亀梨くんとは初めての共演でした。静かな中に緊張感のある現場で、充実した時間を亀梨くんと共有出来たと思っています」とコメントを寄せた。

またプロデューサーの田辺勇人(テレビ東京制作局ドラマ制作部)は「今、最注目の若手俳優から確かなベテランの方たちにお集まり頂きました。撮影を終えて思うことですが、誰が欠けても成立しなかったように思います。皆さん1つ1つのセリフや仕草など繊細に時に大胆に演じて頂き、重厚な人間ドラマになりました」と語っている。

亀梨和也のコメント

武島直貴を演じている時間は、この作品のテーマである“生きるということの複雑さ”を、良い事もそうでない事もとても敏感に感じながら過ごさせてもらった時間でした。僕の感覚でわかりづらいかもしれませんが、頭と心の距離感をいかに縮めて、尚且つそれを外に出せないというマインドを作り上げるというのは、凄く苦しかったですね。直貴という役は、これまでの亀梨和也としての経験を生かし、引き出しを開けながら演じられる役ではなく、寧ろ、引き出しに鍵をかけながら演じなければならなかったというところが、自分自身、とても良い挑戦だったと思います。
深川監督とお仕事するのは初めてでしたが、凄く寄り添ってくださる監督でした。何かメッセージを訴えかけるような役どころではない、どちらかというと受け身なので、その時感じた事や、悶々とため込んだものを、やっと吐き出せた時のセリフは、変にこなれないように意識しました。すらすらセリフを言うというよりは、感情的になったり、逆に感情を抑えたり…その辺をお芝居の中では気を付けて、テクニック的な部分はなるべく排除しようと思っていました。撮影の間、監督には、僕自身の内から滲み出るものをとても大事に撮ってもらい、僕自身もそれを惜しみなく生み出すという作業だったのかなと思います。
共演者の皆さんはとても印象的で、例えるなら旅をしているみたいでした。「直貴の途中下車の旅」みたいな感じで、皆さんといろんな出会いをして、いろんな発見がありました。
出来るだけ多くの方たちに、この「手紙」を受け取って頂けたら、と思います。そしてこの「手紙」を受け取った皆さんが、どういう風に感じてくれるのかという事、それがお返しの「手紙」として自分に届いたら、幸せだなと思います。

広瀬アリスのコメント

今回「手紙」がドラマ化になり、しかもこの作品に参加出来る事はとても光栄です。元々映画の「手紙」を勧められて観ていたのですが、とても良くて何度も見返していた作品です。いろいろ考えさせられるお話ですし、とても繊細な作品でもあるので、私も一つ一つのシーンを大事に演じました。人間の良いところばかりを描いていない、妙にリアリティーのあるとこに恐怖を感じます。それでも懸命に生きている一人の人間の姿がとても心に残ります。映画版を観た方も観てない方もきっと何かを感じて頂ける作品になっていると思います。
是非、ご覧ください。

中村倫也のコメント

直貴とは住む世界の違う、少し嫌な奴?でも憎めない男??
なんだか抗えない、やるせない気持ちになってもらえるように、自分なりに繊細に演じました。作品の中で良いスパイスになっていれば幸いです。
ご期待ください。

高橋努のコメント

もともと原作を読んでいて、更に深川組という事で、現場が始まるのを楽しみにしていました。亀梨くんと絡むのは初めてでしたが、亀梨くんは初日から主人公の不幸性を背負っていて、とても芝居が良く、そこに僕は乗るだけでよかった。
深川組全員がこの作品に対して追求はもちろん、遊びも出来たと思う。
深川さん流石です。みどころは亀梨くんの芝居!歌!
切なく、なんとも言い難い哀しみのある話です。罪を犯してしまった人の身内、そのまわりの人間達、被害者家族…。身近にあって欲しくない、しかし身近にありそうな話なので、是非観て頂いて共感・感動して下さい。

渡辺いっけいのコメント

亀梨君演じる主人公・直貴は何も悪い事をしていないのにどんどん世間から弾かれていく。非常に胸の痛くなるドラマです。でもどうか見届けてほしい。彼がそれをどう受け止め、どう乗り越えようとするのかを。簡単には答えの出ない問題に真正面から取り組んだ作品です。
どうぞご期待ください。

榎木孝明のコメント

娘の恋人が犯罪者の身内だと知ったら、親はどんな行動をとるのか。あくまでも芝居であるはずなのに、今回は私も娘を持つ父親として本気で悩みました。
世間体は気にしない広い心と、娘の行く末を心配する親心が葛藤しました。
作家は見てきたような話を書き、役者は体験したような人生を演じますが、人間の深層心理をえぐり出すこの物語は、生半可な想像力では賄い切れない厳しさを持ちます。重厚な人間ドラマをどうぞお楽しみください。

小日向文世のコメント

東野圭吾さんの作品に参加するのは、この「手紙」が3作目です。
今回も深い人間ドラマに圧倒されました。主人公,武島直貴役の亀梨くんとは
初めての共演でした。静かな中に緊張感のある現場で、充実した時間を亀梨くんと共有出来たと思っています。
ドラマの出来上がりがとても楽しみです。是非ご覧になってください。

田辺勇人プロデューサー(テレビ東京制作局ドラマ制作部)のコメント

「東野圭吾 手紙」放送日がついに決定しました。12月19日(水)よる9時からの放送です。
放送まであと2か月、楽しみにお待ち頂ければ幸いです。宜しくお願いします!
そして、魅力的で演技派の豪華キャストの解禁となりました。亀梨さん演じる武島直貴の人生に大きな影響を与える人々。今、最注目の若手俳優から確かなベテランの方たちにお集まり頂きました。撮影を終えて思うことですが、誰が欠けても成立しなかったように思います。
皆さん1つ1つのセリフや仕草など繊細に時に大胆に演じて頂き、重厚な人間ドラマになりました。このドラマの中で生きている人たちは必ずしも良い人ばかりではありません。
ただ、妙に人間らしく、それぞれに“正義”があります。善か悪かの法律の話ではないし、差別はダメです、という簡単な問いかけでもない。人ってそんなに優しくないし、積み上げたものが突然崩れてしまうような自分ではどうしようもない出来事もある。表と裏、光と影…何が正解で誰が正しいのか分からないこの時代にあえて視聴者の皆さんの想像力に問いかけてみたいと思います。何かを考えてくれるきっかけになれば幸いです。そして、直貴の兄であり強盗殺人を犯してしまう剛志、直貴を支え、のちに妻となる由実子は誰が演じるのか?こちらも楽しみに続報をお待ちください!

番組情報

『ドラマスペシャル「東野圭吾 手紙」』

2018年12月19日(水)21:00~テレビ東京ほかで放送
監督:深川栄洋 原作:東野圭吾『手紙』(文春文庫) 脚本:池田奈津子 音楽:福廣秀一朗 出演: 亀梨和也 広瀬アリス 中村倫也 高橋努(渋谷ハチ公前) 眞島秀和 西田尚美 渡辺いっけい 田中哲司 榎木孝明 小日向文世 ほか
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