映画『十二人の死にたい子どもたち』のキャストが発表。あわせて予告編とポスタービジュアルが公開された。
『第156回直木三十五賞』候補に選出された冲方丁の同名小説を実写化する同作は、集団安楽死をするために廃病院に集まった12人の未成年の前に想定外の13人目の遺体が現れたことから状況が一変し、死体の謎と殺人犯を巡って嘘と騙し合いが交錯する中、12人の死にたい理由が明らかになり、やがてパニックが最高潮に達する、というストーリー。堤幸彦が監督を務め、脚本を倉持裕(ペンギンプルペイルパイルズ)が手掛ける。公開は2019年1月25日。
今回発表されたのは「死にたい未成年」を演じる杉咲花、新田真剣佑、北村匠海、高杉真宙、黒島結菜、吉川愛、萩原利久、渕野右登、坂東龍汰、古川琴音、竹内愛紗、秋川莉胡の12人。謎のキャストである秋川莉胡は、ポスタービジュアルでも1人マスクと帽子で顔が隠されている。発表とあわせて、秋川莉胡を除く11人のキャストが「台本を読んだ時に感じた感情とその理由」「もし自分がこの集団安楽死というミッションに参加することになったらどうなると思うか」という質問に回答したコメントが公開された。
予告編では、廃病院に集まった12人の様子や、高杉真宙が「今日ここで、この12人全員が安楽死を迎えるということです」と話す様子、12人が13人目の遺体を発見する場面、新田真剣佑が「自殺に見せかけた殺人だよ」と話すシーン、殺されるかもしれない立場に陥った12人が疑心暗鬼になっていく様子、杉咲花、新田真剣佑、北村匠海らが次々に「死にたい」と口にする姿などが映し出されている。
あわせて主題歌にThe Royal Conceptの“On Our Way”が起用されることが発表。主題歌について映画のプロデューサーを務める飯沼伸之は「この映画は未成年の若者たちの一瞬の心の機微を捉えているものです。よってそんな若者たちの代弁者となるような曲を選びました。我々が映画で表現したかったもの、そのものを歌ってくれている。素晴らしい楽曲です」とコメントしている。
杉咲花のコメント
台本を読んだ時に感じた感情とその理由
虚無感に襲われながらもどこかにある光を探し続けている自分がいた。もし、自分がこの集団安楽死というミッションに参加することになったら、自分はどうなると思うか(集団安楽死を全うする/殺されてしまうかも/生きのびる)
該当なし 理由:自殺願望がないからです新田真剣佑のコメント
台本を読んだ時に感じた感情とその理由
また新しい役柄で、人の闇を映し出す作品だと感じました。もし、自分がこの集団安楽死というミッションに参加することになったら、自分はどうなると思うか(集団安楽死を全うする/殺されてしまうかも/生きのびる)
参加しない。北村匠海のコメント
台本を読んだ時に感じた感情とその理由
タイトルのインパクトから入り、この物語をこのメンバーでやれることがとても嬉しかったです。選択することの自由みたいなものを改めて考えました。もし、自分がこの集団安楽死というミッションに参加することになったら、自分はどうなると思うか(集団安楽死を全うする/殺されてしまうかも/生きのびる)
僕は全うしたい。自分の選択した意思には、負けたくないから。高杉真宙のコメント
台本を読んだ時に感じた感情とその理由
衝撃的。SNSなどで知らない人と繋がり良い意味でも悪い意味でも影響されることの出来る今だからこそ観て欲しいと感じました。もし、自分がこの集団安楽死というミッションに参加することになったら、自分はどうなると思うか(集団安楽死を全うする/殺されてしまうかも/生きのびる)
生きのびたい。自信はないですが、、、殺されたりはしたくないです。黒島結菜のコメント
台本を読んだ時に感じた感情とその理由
これはある意味面白くなる作品になるのではと感じました。もし、自分がこの集団安楽死というミッションに参加することになったら、自分はどうなると思うか(集団安楽死を全うする/殺されてしまうかも/生きのびる)
集団安楽死を全うする。相当な覚悟をもって参加していると思うから。吉川愛のコメント
台本を読んだ時に感じた感情とその理由
読み進めていくうちに色々な感情が生まれて、撮影がとても楽しみになりました。もし、自分がこの集団安楽死というミッションに参加することになったら、自分はどうなると思うか(集団安楽死を全うする/殺されてしまうかも/生きのびる)
生きのびる。死ぬなら寿命を全うして死にたいと思っているので、ミッションに参加することになっても生きのびたいです。萩原利久のコメント
台本を読んだ時に感じた感情とその理由
とても興奮しました。同世代の皆さんとエネルギーをぶつけ合いながらお芝居するのが楽しみでした。もし、自分がこの集団安楽死というミッションに参加することになったら、自分はどうなると思うか(集団安楽死を全うする/殺されてしまうかも/生きのびる)
騙されやすいのでそんな状況に追い込まれたら殺されてしまうかも。渕野右登のコメント
台本を読んだ時に感じた感情とその理由
集団安楽死というワードに衝撃を受け、読んでいくうちに人間の本質が見えてきて、鳥肌が立ちました。もし、自分がこの集団安楽死というミッションに参加することになったら、自分はどうなると思うか(集団安楽死を全うする/殺されてしまうかも/生きのびる)
生きのびる
いざ、実行する。となったら、絶対に躊躇してしまうし、なんでみんなは死にたいのか聞いてから、みんなが生きのびるようにひたすら話し合い、説得をすると思います。坂東龍汰のコメント
台本を読んだ時に感じた感情とその理由
個性豊かなキャラクターとのリアルな子供達の感情が描かれていて撮影が楽しみでした。もし、自分がこの集団安楽死というミッションに参加することになったら、自分はどうなると思うか(集団安楽死を全うする/殺されてしまうかも/生きのびる)
生きのびる。死のうとする瞬間こそもっと生きたいと思う気持ちが強くなると思うから。古川琴音のコメント
台本を読んだ時に感じた感情とその理由
驚愕。興奮。想像を超える数々の出来事や真相に手に汗握りながら読みました。もし、自分がこの集団安楽死というミッションに参加することになったら、自分はどうなると思うか(集団安楽死を全うする/殺されてしまうかも/生きのびる)
集団安楽死を全うする。
幸いにもこれまで死を思ったことが無いので、そう決めたら揺らがないと思います。竹内愛沙のコメント
台本を読んだ時に感じた感情とその理由
面白かったです。個性豊かな12人の目線でそれぞれの時間を追う展開に夢中になりました。もし、自分がこの集団安楽死というミッションに参加することになったら、自分はどうなると思うか(集団安楽死を全うする/殺されてしまうかも/生きのびる)
私は生きのびると思います。
話し合って他の人の事情を聞いたり、同じく悩んでいる人に出会うことで自分の心は死ではなく生の方に動くと思ったからです。
- 作品情報
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『十二人の死にたい子どもたち』
2019年1月25日(金)から全国公開監督:堤幸彦 脚本:倉持裕 原作:冲方丁『十二人の死にたい子どもたち』(文藝春秋) 主題歌:The Royal Concept“On Our Way” 出演: 杉咲花 新田真剣佑 北村匠海 高杉真宙 黒島結菜 秋川莉胡 吉川愛 萩原利久 渕野右登 坂東龍汰 古川琴音 竹内愛紗 配給:ワーナー・ブラザース映画
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