映画『12か月の未来図』が4月6日から東京・神保町の岩波ホールほか全国で公開される。
フランスで社会問題となっている移民の子供たちの学力低下や、教育の不平等を背景にした同作は、監督のオリヴィエ・アヤシュ=ヴィダルがリアルな教育現場を描くために中学校に2年間通って完成させた作品。名門高校の教師だったが突然パリ郊外の教育困難中学に送り込まれたフランソワが、カルチャーショックを受けながらも問題児たちと向き合い、やがて退学処分を受けた生徒を守るために立ち上がる、というあらすじだ。原題は『Les Grands Esprits』。
それまで「生粋のフランス人」を相手してきたため、多様なルーツを持つ生徒たちに戸惑うベテラン教師のフランソワ役にドゥニ・ポダリデスがキャスティング。『ジュリアン』のレア・ドリュッケールも共演者に名を連ねる。監督のオリヴィエ・アヤシュ=ヴィダルは同作で長編監督デビューを飾る。
今回の発表とあわせてポスタービジュアルも公開された。移民など様々なルーツを持つ生徒たちに囲まれるフランソワの姿が写されている。またオリヴィエ・アヤシュ=ヴィダル監督の来日も決定している。
- 作品情報
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『12か月の未来図』
2019年4月6日(土)から岩波ホールほか全国公開監督・脚本:オリヴィエ・アヤシュ=ヴィダル 出演: ドゥニ・ポダリデス レア・ドリュッケール 上映時間:107分 配給:アルバトロス・フィルム
Special Feature
Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?