映画『天才作家の妻 -40年目の真実-』が1月26日から東京・新宿ピカデリーほか全国で公開される。
メグ・ウォリッツァーの小説を映画化した同作は、女性蔑視の風潮が根付く出版業界に失望し、自身の文才を夫に捧げた女性と、『ノーベル文学賞』を受賞した夫の関係が崩壊する様を描いた物語。作家ジョゼフ・キャッスルマンと結婚して以来、約40年にわたって彼の「影」となり、「天才作家の妻」を装い続けてきたジョーンが、ジョゼフの『ノーベル文学賞』受賞をきっかけに心の底に押し止めていた不満や怒りを抑えられなくなっていき、授賞式当日にある決断を下すというあらすじだ。原題は『THE WIFE』。
主人公のジョーン役に、同作で『第76回ゴールデングローブ賞』ドラマ部門主演女優賞を受賞したグレン・クローズがキャスティング。ジョゼフ役を『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのジョナサン・プライス、ジョゼフに疑いの目を向ける記者ナサニエル・ボーン役をクリスチャン・スレーターが演じる。脚本をジェーン・アンダーソン、衣装デザインを『スター・ウォーズ』シリーズなどのトリシャ・ビガーが担当。『Daybreak』で『ベルリン国際映画祭』銀熊賞を受賞したビョルン・ルンゲがメガホンを取った。
グレン・クローズは本日1月7日に発表された『第76回ゴールデングローブ賞』ドラマ部門の主演女優賞受賞に際して、「私の母のことを思っています。母は父のために、彼女の人生の総てを捧げていました。母は80歳の時に私に『私は何も達成していない気がするの』と言いました。でもそれは間違っている。女性は子供を産み、良い伴侶を得ることを期待されるけれども、私たち女性は、自分たちで満足できる人生を見つける必要がある。夢を追いかけるべきです。私たちには、それができると言うべきです」とコメントした。
公開された予告編では、ナサニエルがジョーンに「彼は結婚後――傑作を発表しだした。あなたが書いているのでは?」と詰め寄る姿をはじめ、若き日のジョーンが「女流作家は認められない世界なの」と告げられる様子、ジョゼフの「妻に小説は書けんよ」という発言に周囲の人々が笑い声をあげるシーン、ジョーンがジョゼフに「こんな屈辱耐えられない!」と怒りをぶつける場面などが確認できる。
- 作品情報
-
『天才作家の妻 -40年目の真実-』
2019年1月26日(土)から新宿ピカデリーほか全国で公開監督:ビョルン・ルンゲ 脚本:ジェーン・アンダーソン 音楽:ジョスリン・プーク 出演: グレン・クローズ ジョナサン・プライス クリスチャン・スレーター 上映時間:101分 配給:松竹
Special Feature
Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?