松岡茉優が主演声優、原恵一監督『バースデー・ワンダーランド』4月公開

原恵一監督の新作アニメーション映画『バースデー・ワンダーランド』が、4月26日に公開される。

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』『河童のクゥと夏休み』『百日紅~Miss HOKUSAI~』などの作品で知られる原恵一監督。『バースデー・ワンダーランド』は柏葉幸子作の『地下室からのふしぎな旅』をもとにした作品だ。あらすじは、誕生日の前日にアカネの前に大錬金術師ヒポクラテスとその弟子のピポが現れ、2人に「世界を救ってほしい」と請われたアカネが骨董屋の地下室から幸せな色に満ちたワンダーランドに連れていかれるというもの。

自分に自信がない少女・アカネ役の声を松岡茉優が担当。松岡は「台本をめくりながら次はどこにいけるのだろう、とワクワクしました。原さんとご一緒させていただくのは二度目ですが、またご一緒したいと思っていたのでうれしかったです」とコメントしている。

キャラクターとビジュアルを担当したのはロシア出身で日本在住のイラストレーター、イリヤ・クブシノブ。原監督によって抜擢されたというイリヤ・クブシノブは「原監督作品を観ていたので、監督にお会いする前からから制作に参加すると決めていました。日本のアニメーション制作現場に入るのは初めてですが、才能がある方ばかりで、やはりレベルが高いです」とコメント。今回の発表にあわせて、特報映像とティザービジュアル2種も公開された。

松岡茉優のコメント

台本をめくりながら次はどこにいけるのだろう、とワクワクしました。原さんとご一緒させていただくのは二度目ですが、またご一緒したいと思っていたのでうれしかったです。声のお仕事は、力むし、とても心配だし、お邪魔しますという気持ちが強いですが、「アカネ」というキャラクターへの愛情が原さんからビシビシと伝わってきたので、その気持ちに応えたい、原さんの思っている世界に少しでも近づきたいと思って演じました。アカネのように私が救世主にさせられて冒険に連れて行かれたら戸惑うし、前に進めないと思います。しかし、アカネは戸惑いながらも、冒険での人や動物との出会いを通して成長していきます。この作品は勇気を出して少し視点を変えてみると思いがけない世界が広がるかもしれない、ということを教えてくれると思います。楽しみに待っていて欲しいなと思います。

原恵一監督のコメント

いろいろな作品をつくってきましたが、あらゆる世代に楽しんでもらえる作品をつくりたいと思ったのが企画のきっかけです。
僕としては初めての本格的なエンターテイメント映画への挑戦となります。キャラクターデザインを誰にお願いしようかと考えていたときに入った書店で、イリヤの画集に出会い「これだ!」と一目惚れしました。スタイリッシュで個性的なのに、幅広い層から支持される魅力も併せ持っている。僕の初めてのエンターテイメント映画はイリヤといっしょにやりたいと強く思いました。制作は佳境に入っていますが、非常に楽しんで作っており、自信作です。公開を楽しみに待っていて欲しいと思います。

松岡茉優との仕事について
松岡と初めて会ったのは、僕の初実写映画『はじまりのみち』のオーディションの時でした。当時はまだ高校生でしたが、媚びない目をしていたのが印象的でした。その後ブレイクしたのも我が事の様に嬉しかった。今回のアカネ役もオーディションで決めました。僕が相手役になって即興でのやりとりをしたのがとても楽しかった。本番のアフレコも、自信の無いアカネが少しづつ自分の意思で動き出す変化を見事に演じてくれました。観客の皆さんに“松岡アカネ”を早く見てもらいたいです。

イリヤ・クブシノブのコメント

原監督作品を観ていたので、監督にお会いする前からから制作に参加すると決めていました。日本のアニメーション制作現場に入るのは初めてですが、才能がある方ばかりで、やはりレベルが高いです。6才で『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(監督:押井守)を観て、この世界に進もうと決めて、10才からモスクワの美術学院に通い始めました。自分がデザインしたキャラクターが動いているのを初めて観た時は本当に感動しました。原監督と机を並べて仕事をしていますが、アニメーションの作り方から昨日見たテレビの話まで、本当に楽しく会話をしながら作品づくりをご一緒させていただいています。イマジネーション豊かなアニメーションを作る人は、人としても素晴らしいんだなと思いました。原監督は私の師匠で、私も原監督のような素敵なアニメーション監督になりたいです。

作品情報

『バースデー・ワンダーランド』

2019年4月26日(金)から全国公開 監督:原恵一 原作:柏葉幸子『地下室からのふしぎな旅』(講談社青い鳥文庫) 声の出演:松岡茉優 配給:ワーナー・ブラザース映画
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