映画『山猫 4K修復版』が東京・恵比寿の東京都写真美術館 ホールほか全国で順次公開される。
イタリアの貴族の末裔でもあるルキノ・ヴィスコンティ。1963年公開の監督作『山猫』は、19世紀半ばの統一戦争に揺れるイタリアを舞台に、シチリアを統治する名門貴族の当主サリーナ公爵の滅びゆく様を描いた作品。サリーナ公爵役をバート・ランカスター、公爵が目をかける甥のタンクレディ役をアラン・ドロン、彼と恋に落ちるアンジェリカ役をクラウディア・カルディナーレが演じた。劇中の大舞踏会のシーンの撮影には36日間が費やされたという。音楽はニーノ・ロータ。
今回上映される4K修復版は、マーティン・スコセッシが設立したフィルムファンデーションとGUCCIの資金提供により1万2千時間をかけて復元されたもの。35mmプリントとデジタルで初の同時上映される。なお日本での契約満了により最後の劇場公開となる。
- 作品情報
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『山猫 4K修復版』
2019年3月17日(日)から東京都写真美術館 ホールほか全国で順次公開監督:ルキノ・ヴィスコンティ 原作:ジュゼッペ・トマージ・ディ・ランペドゥーサ 音楽:ニーノ・ロータ 出演: バート・ランカスター アラン・ドロン クラウディア・カルディナーレ ほか 上映時間:186分 配給:クレストインターナショナル関連リンク
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