舞台『渦が森団地の眠れない子たち』が10月に東京・初台の新国立劇場 中劇場で上演される。
団地を舞台にした同作の主人公は、同じ団地に暮らす小学生のA少年とB少年。B少年が低学年の時に団地に引っ越してきて以来、親友である2人の関係性が些細なことをきっかけに変化し、団地の王座をかけて次第に対立していくというあらすじだ。
A少年役に藤原竜也、B少年役に鈴木亮平がキャスティング。ダブル主演となる2人が舞台で共演するのは約10年ぶりとなる。また蓬莱が藤原に新作を書き下ろすのは、2013年の『木の上の軍隊』以来、2度目。なお同公演は大阪ほかで地方公演を予定している。詳細は後日発表。
藤原は「鈴木亮平くんは、俳優としても、人間としても信頼できる人間なので、2人でどっぷりと蓬莱ワールドに浸りたいと思います。今回は、ライバル同士の小学生を演じるそうですが、相撲では勝てる気がしないので(笑)演劇で負けないようにしっかり稽古したいと思います」とコメント。
また鈴木は「藤原竜也くんとは10年ぶりに共演させていただきます。感慨深いものがあります。だからこそ、馴れ合いではない、舞台ならではのヒリヒリした緊迫感と迫力を感じていただけるようなぶつかり合いをお見せできたらと思います」と述べている。
作、演出を手掛ける蓬莱竜太(モダンスイマーズ)は「子どもの視点で描くと、団地の世界は、戦争、恋愛、ファンタジー、ホラー、恐怖の大人たちというようなエンターテイメントに溢れていて、それを盛り込んだ群像劇、人間ドラマを描きたいという意欲です」とコメント。
藤原竜也のコメント
信頼のおける蓬莱竜太さんの演出を、しかも蓬莱さんの書き下ろし作品で受けられることは、とても光栄に思います。俳優として、自分のために戯曲を書き下ろしてもらえることは幸せなことだと思います。
鈴木亮平くんは、俳優としても、人間としても信頼できる人間なので、2人でどっぷりと蓬莱ワールドに浸りたいと思います。今回は、ライバル同士の小学生を演じるそうですが、相撲では勝てる気がしないので(笑)演劇で負けないようにしっかり稽古したいと思います。鈴木亮平のコメント
3年前、32歳で高校生を演じた時「もう高校生を演じることはないだろう」と思いました。それがまさか小学生を演じることになろうとは。初めての蓬莱さんと、書き下ろしの新作をやらせていただけるということで、今からどんな世界観になるのか、観劇後、皆さんの心にどんな物が残る作品になるのか、今からとても楽しみです。
藤原竜也くんとは10年ぶりに共演させていただきます。感慨深いものがあります。だからこそ、馴れ合いではない、舞台ならではのヒリヒリした緊迫感と迫力を感じていただけるようなぶつかり合いをお見せできたらと思います。2年ぶりの舞台、皆様に生のお芝居を観ていただけることが今からとても楽しみです。今年の秋は新国立劇場でお待ちしています。蓬莱竜太(モダンスイマーズ)のコメント
二人の共演を考えると、まず「ベン・ハー」のようなスケールの大きなものをイメージしました。ただ普通にやっても面白くないので、思い切って「団地の子供たちのスペクタクルもの」はどうかと。両者はまさに平成を生きた世代。そして新しい時代を背負っていく世代。その世代の役者たちを集めて新時代の演劇を盛り上げていけたら嬉しいです。団地の王座を争う少年二人をお楽しみに。
- イベント情報
-
『渦が森団地の眠れない子たち』
2019年10月 会場:東京都 初台 新国立劇場 中劇場作・演出:蓬莱竜太(モダンスイマーズ) 出演: 藤原竜也 鈴木亮平 ほか
Special Feature
Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?