芸術選奨に塚本晋也、荒木飛呂彦ら、新人賞に宇多田ヒカル、野木亜紀子ら

『第69回芸術選奨文部科学大臣賞』および『第68回芸術選奨文部科学大臣新人賞』の受賞者が発表された。

文化庁が1950年から主催する両賞は、芸術の各分野において優れた業績を挙げた人物や、新たな境地を切り拓いた人物に与えられる賞。演劇、映画、音楽、舞踊、文学、美術、放送、大衆芸能、芸術振興、評論等、メディア芸術の11部門で表彰される。

今年度の大臣賞受賞者は演劇部門の豊竹呂勢太夫、藤山直美、映画部門の黒澤和子、塚本晋也、音楽部門の杵屋勝四郎、高橋翠秋、舞踊部門の小野絢子、篠原聖一、文学部門の山尾悠子、吉田修一、美術部門の小沢剛、内藤礼、放送部門の伊藤純、大衆芸能部門の笑福亭鶴瓶、竹内まりや、芸術振興部門の佐藤卓、評論等部門の岡崎乾二郎、古井戸秀夫、メディア芸術部門の荒木飛呂彦。

授賞対象として、衣装デザイナーの黒澤和子は『万引き家族』の成果、塚本晋也は監督作『斬、』の成果、小沢剛は『不完全―パラレルな美術史』展ほかの成果、内藤礼は『内藤 礼―明るい地上には あなたの姿が見える』展の成果、佐藤卓は『デザインあ展 in TOKYO』ほかの成果、岡崎乾二郎は書籍『抽象の力 近代芸術の解析』の成果、荒木飛呂彦は『荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋』ほかの成果が挙げられている。

また新人賞の受賞者は、演劇部門の蒼井優、映画部門の山下敦弘、音楽部門の藤倉大、舞踊部門の井上安寿子、文学部門の谷崎由依、美術部門の石上純也、放送部門の野木亜紀子、大衆芸能部門の宇多田ヒカル、芸術振興部門の菅原直樹、評論等部門の菅原真弓、メディア芸術部門の蓮沼執太。

蒼井優の受賞対象となった成果は舞台『アンチゴーヌ』ほか、山下敦弘は監督作『ハード・コア』、野木亜紀子はドラマ『アンナチュラル』の脚本、宇多田ヒカルはアルバム『初恋』ほか、蓮沼執太は『蓮沼執太: ~ ing』展となっている。

受賞者には賞状に加えて、大臣賞は30万円、新人賞は20万円の賞金が贈られる。贈呈式は3月12日に都内ホテルで開催。

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