映画『FIVE SEASONS ガーデン・オブ・ピート・アウドルフ』が、3月23日から東京・渋谷のユーロスペースで公開される。
同作はオランダ出身のガーデンデザイナー、ピート・アウドルフの作品と人生を追ったドキュメンタリー。アウドルフは植栽に雑草を取り入れ、枯れた植物にも美しさを見出すなど、革新的なアイデアによって庭園や公共スペースの可能性を拡張し、ハンス・ウルリッヒ・オブリストをはじめとする美術界や都市計画の分野からも注目を集める。これまでに手掛けた主なプロジェクトはニューヨークにある高架線路跡の公園「ハイライン」をはじめ、ロンドンのサーペンタイン・ギャラリー、ハウザー&ワ―ス、シカゴのルーリー・ガーデン ミレニアム・パークなど多数。
『FIVE SEASONS ガーデン・オブ・ピート・アウドルフ』は、秋から次の秋まで5つの季節にわたってアウドルフの姿を追い、デザイン画や、美、環境問題に対するアウドルフの考察を紹介しながら、創作過程を明らかにするもの。ハウザー&ワ―スやハイライン、オランダにある自庭など、アウドルフが手掛けた世界各所のガーデンが映し出される。
なお同作は植物愛好家を中心に話題を呼び、オーストラリアでは配給会社を通さない上映で1万人近くの動員を達成したという。日本では作品に共鳴した北海道のガーデン「イコロの森」がトーマス・パイパー監督から直接作品を預かり、劇場公開を実現させた。
- 作品情報
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『FIVE SEASONS ガーデン・オブ・ピート・アウドルフ』
2019年3月23日(土)からユーロスペースで公開出演: ピート・アウドルフ カシアン・シュミット ノエル・キングスベリー ハンス・ウルリッヒ・オブリスト リック・ダーク ロイ・ディブリック 上映時間:75分 配給:イコロの森
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