KASHIYAMA DAIKANYAMAが本日4月2日に東京・代官山にオープンした。
オンワードホールディングスが手掛けるKASHIYAMA DAIKANYAMAは、「丘」をコンセプトに大小様々な「コの字」型の「ハコ」が重なる建物。地下1階から地上5階までの全6フロアで構成され、カフェやギャラリー、マーケット、レストラン、バーを展開する。建物および内装デザイン監修は佐藤オオキが代表を務めるデザインオフィスnendo、飲食コンテンツ監修は須賀洋介(SUGALABO Inc.)、ファッションとカルチャー監修はキャロル・リム(KENZO)とウンベルト・レオン(KENZO)、プロジェクトリーダーは廣内武(オンワードホールディングス)が務めた。建築および内装デザインはonndoが担当。
ギャラリーではインスタレーション、展示、トークイベント、セミナー、ワークショップといったイベントを定期的に開催。マーケットは、アメリカ・ニューヨークを拠点とするセレクトショップ「OPENING CEREMONY」の創立者で、KENZOのクリエイティブディレクターを務めるキャロル・リムとウンベルト・レオンによるキュレーション型コンセプトショップとなる。
また館内のインテリアや家具は、全てnendoとonndoの監修により配置。内外に設置された全200種類におよぶ植栽は、ガーデンデザイナーの長濱香代子が手掛けた。
佐藤オオキ(nendo)のコメント
街並みに馴染むように、ハコを重ね合わせながら集合させた、「小さな丘」のような建物をデザインしました。ハコとハコの重なりによって、内部は、不意に自然光が入ってきたり、視線が抜けて広がりが感じられ、また外部は、階段でつながったそれぞれのハコの屋上を歩いて、上階へ昇っていくことができます。インテリア、家具にも外部の要素を取り入れることで、屋内外の重なりが生まれることを意識しました。代官山の新たな「丘」の、やわらかな空間をぜひ体験してください。
須賀洋介(SUGALABO Inc.)のコメント
友人である佐藤オオキ氏に廣内会長をご紹介頂き、オンワードグループとして新たな試みに取り組まれるロマンに共鳴して参加を決めて今に至ります。KASHIYAMA DAIKANYAMAでは、SUGALABOとはまた違った新たな食の体験を今後どのように表現できるか私にとっても楽しみです。このプロジェクトの構想段階からファッションやデザインなど別の分野の仲間と思いを共有しながらここまで参りました。これからもこの一体型の館で新しい出会いをたくさん経験したいと思います。
キャロル・リム&ウンベルト・レオン(KENZO)のコメント
オンワードが築き上げてきた多様なファッションの歴史、数々のデザイナーを発掘してきた歩みとストーリーを伝えたいという想いを描き、それをお客様に体感していただきたいと思っています。オンワードが発信するブランドと卓越したモノづくりの背景と、手に手をとってパートナーシップを組み挑む新しい小売の創作の旅路は、私達にとっても新しい体験となりました。歴史を通じて築き上げられたブランドとのパートナーシップや世界に誇れる素晴らしい生産能力を探求し、オンワードの先見の明の素晴らしさをお客様に伝えたいと思っています。
廣内武(オンワードホールディングス)のコメント
ファッションが息づき洗練された街、代官山に「KASHIYAMA DAIKANYAMA」がグランドオープンいたしましたことはこの上ない喜びでございます。ご尽力いただきました皆様には厚くお礼申し上げます。急速に進展したネット社会においても、人々にとって古来より変わらず大切なものは五感です。散策できる丘をイメージに、採光を多く取り入れた開放感と各フロアに植栽を施した安らぎを楽しむ自然と調和した空間を創造いたしました。皆様に潤いと彩りをご提供する憩いの場になれば幸いでございます。