映画『いなくなれ、群青』の場面写真が公開された。
同作は、謎の孤島「階段島」を舞台にした河野裕の同名ミステリー小説を実写映画化するもの。悲観主義の七草が理想主義の真辺由宇との再会をきっかけに島の謎や事件に関わっていく、というあらすじだ。七草役に横浜流星、真辺役に飯豊まりえがキャスティング。監督は柳明菜が務めた。公開は9月。
場面写真には、七草と真辺が切なげな表情で佇む様子や、遠くを見つめる七草と真辺それぞれの姿が写し出されている。横浜流星は「世界観が幻想的で素敵で、ミステリーだけどファンタジー要素も含まれているところに惹き込まれました」、飯豊まりえは「この作品に出会ってくださった方の中にある『忘れられない捨てたい記憶。』それら、自分の弱い部分を許して受け入れるきっかけになりますように」とそれぞれコメント。
横浜流星のコメント
世界観が幻想的で素敵で、ミステリーだけどファンタジー要素も含まれているところに惹き込まれました。
何より10代に感じる繊細な心情や言葉や表現に魅了され、2人の恋よりも純粋な関係に温かく愛おしい気持ちになれる作品です。
僕が演じる七草は、真辺との再会をきっかけに島の謎や事件に関わっていくことになります。
その中で色々な感情に駆られますが、感情を表に出さない少年です。
七草と真辺の空気感を大切に、七草の繊細さを丁寧に演じました。飯豊まりえのコメント
わたしが演じさせていただいた真辺由宇は、階段島という異質な閉鎖的空間の中で、唯一、島から出ることに立ち向かおうとする理想を強く持ち、自分の気持ちに正直で素直な女の子です。
人が成長していく過程で忘れてしまうもの。
記憶から捨ててしまうもの。
誰しもが必ずは経験があると思います。この作品に出会ってくださった方の中にある「忘れられない捨てたい記憶。」それら、自分の弱い部分を許して受け入れるきっかけになりますように。
柳明菜監督のコメント
映画化するにあたり、この作品独特の世界観を大切にしたく、脚本を作る上ではセリフ回し、撮影に向けてはロケーションや映像面での挑戦が多い作品でした。七草を演じる横浜流星さん、真辺を演じる飯豊まりえさん、お二人の空気感とエネルギーに加え、熱量の高い役者陣によって、純度の高い作品に仕上がったと感じています。
- 作品情報
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『いなくなれ、群青』
2019年9月公開監督:柳明菜 原作:河野裕『いなくなれ、群青』(新潮文庫nex) 出演: 横浜流星 飯豊まりえ 配給:KADOKAWA/エイベックス・ピクチャーズ関連リンク
Special Feature
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CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?