河合勇人監督の映画『初恋ロスタイム』の主題歌が発表。あわせて予告編が公開された。
仁科裕貴の同名小説を実写映画化する同作は、世界のあらゆる物が突然静止し、自分だけが動くことができるという不思議な現象に遭遇した浪人生の相葉孝司が主人公。自分の他に動くことのできる少女・篠宮時音と出会った孝司は、毎日12:15に1時間だけ起きるその時間を「ロスタイム」と名付けて、2人でその時間を楽しむようになっていくが、ロスタイムにはある秘密が隠されていた、というあらすじだ。孝司役に板垣瑞生(M!LK)、時音役に吉柳咲良、ロスタイムの真実を知る医師・浅見一生役に竹内涼真がキャスティング。9月20日公開。
主題歌は、緑黄色社会が同作のために書き下ろした初の映画主題歌となる“想い人”。長屋晴子(緑黄色社会)は「この曲を聴いて、それぞれにとっての『想い人』を浮かべたときに、優しい気持ちになってもらえたら、私はとても幸せです」とコメントを寄せている。
また板垣瑞生は「緑黄色社会さんの歌声と映画の世界観がマッチしているので、色んな方に体感していただきたいです!」、吉柳咲良は「映画を観に来て下さった全ての方に優しい気持ち、愛する気持ちの大切さをこの曲からも感じて貰えれば嬉しいです」とそれぞれ述べている。
“想い人”を使用した予告編には「時間が止まったときに出会った大切な人」という浅見のモノローグや、孝司が時音にキスしようとするシーン、孝司と時音が自転車の2人乗りをする場面、「やっとわかった。時間が止まってる中でどうして自分たちだけ動けたのか」という孝司のセリフ、車椅子に乗った時音の姿などが映し出されている。
長屋晴子(緑黄色社会)のコメント
この度、映画『初恋ロスタイム』の主題歌を担当させて頂くことになりました。映画の主題歌のお話を頂いたのは初めてだったので、大変嬉しく、そして光栄に思います。原作を読ませて頂いて、自分ではない誰かを愛しく、守りたいと思う気持ちというのは、こんなにも優しくて強いものだと感じ、誰かを想うという簡単なようで思うようにいかない気持ちをテーマに、歌詞を書き進めました。Gt.小林の作った優しく力強いメロディと合わさって、多くの人の心に届く曲が出来たと感じています。この曲を聴いて、それぞれにとっての『想い人』を浮かべたときに、優しい気持ちになってもらえたら、私はとても幸せです。
板垣瑞生のコメント
とても素敵な歌を作っていただきました。孝司の時音を思う気持ちとこの歌が、本当にマッチしていて驚きました。今、好きな人を想って仕事をしている人や毎日日本中で頑張っている方がいると思います。そんな全ての方々の支えになってくれる曲だと感じました。緑黄色社会さんの歌声と映画の世界観がマッチしているので、色んな方に体感していただきたいです!
吉柳咲良のコメント
「想い人」は聴いた人の心があったかくなる曲だと思いました。特にサビの“貰った愛の分だけ返していこう”という歌詞がとても好きです…。“愛されながら愛してゆく”ってとても素敵な事だと思ったからです。同時に、『初恋ロスタイム』で私が演じた時音の気持ちとリンクしている部分が多い曲のように思いました。映画を観に来て下さった全ての方に優しい気持ち、愛する気持ちの大切さをこの曲からも感じて貰えれば嬉しいです。
高木智香(KADOKAWA)プロデューサーのコメント
以前より「すごいインディーズバンドがいる」「絶対にブレイクするから今のうちからチェックした方がいい!」と様々な場所でよくお名前を耳にし、ずっと気になる存在だったのが「緑黄色社会」さんでした。初めて楽曲を聴いた時の衝撃は忘れられません。限りない透明感と、お腹の底にどっしりとくる力強さを持ち合わせた稀有なボーカル、そして、若いインディーズバンドの楽曲と言われても俄には信じられないような「王道」をいくポップなサウンド。この度そんな緑黄色社会さんの、メジャーデビューを経ての初めての映画主題歌をご一緒させていただけることになり、大変光栄に思っています。本楽曲「想い人」はリョクシャカさんならではの爽やかさ・透明感をもちつつ、暖かで、切なさもあり…「リョクシャカ至上最もエモい」楽曲と言って差し支えないのではないでしょうか。登場人物達をやさしさで包み込むような素晴らしい楽曲をいただけて、映画としても大きな力をいただいたと思っています。本作は板垣瑞生さんの映画初主演作であり、吉柳咲良さんの映像デビュー作であり、緑黄色社会さんの初主題歌映画です。たくさんの「初めて」が詰まったフレッシュな魅力にご期待下さい!
- 作品情報
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『初恋ロスタイム』
2019年9月20日(金)から全国公開監督:河合勇人 脚本:桑村さや香 原作:仁科裕貴『初恋ロスタイム』(メディアワークス文庫/KADOKAWA) 主題歌:緑黄色社会“想い人” 出演: 板垣瑞生 吉柳咲良 石橋杏奈 甲本雅裕 竹内涼真 配給:KADOKAWA
Special Feature
Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?