映画『閉鎖病棟(仮)』のタイトルが『閉鎖病棟―それぞれの朝―』に決定。追加キャストが発表された。
精神科医で作家の帚木蓬生の小説『閉鎖病棟』を映画化する同作は、精神科病院を舞台に、様々な過去を背負い、家族や世間から遠ざけられながらも明るく生きていた患者たちの日常を遮るように起こった殺人事件を巡り、交錯する思いを描く作品。死刑囚だが刑の執行が失敗し、今は精神科病院にいる主人公・梶木秀丸役を笑福亭鶴瓶が演じるほか、秀丸と心を通わせる患者・チュウさん役に綾野剛、父親からDVを受けて精神科病院に入院する女子高生・由紀役に小松菜奈がキャスティングされている。監督、脚本を務めたのは平山秀幸。
新たに出演が明らかになったのは、小林聡美、渋川清彦、坂東龍汰、高橋和也、木野花。小林聡美は患者たちを見守る看護師長・井波役、渋川清彦は衝動的に暴力を振るい、周囲から煙たがられている患者・重宗役、坂東龍汰は話すのが不自由だが、カメラが得意でチュウさんを慕う患者・昭八役、高橋和也は事件にも冷静に対応する医師・大谷役、木野花は家族のもとに外泊して他の者から羨望の眼差しを向けられている患者・サナエ役をそれぞれ演じる。
小林聡美のコメント
看護師役としてただ単に患者に優しくするのではなく、患者と一定の距離感と理解を持って接することを常に意識し役に入って行きました。
渋川清彦のコメント
純度の高い平山監督の映画に参加出来、体験させてもらった事が大変ありがたく思います。素晴らしい日々でした。そして鶴瓶さんに御馳走していただいた焼肉屋の夜は忘れません。是非劇場で観てください。
坂東龍汰のコメント
昭八という人物と出会い、彼の人生に寄り添って演じることが出来てとても幸せでした。誰が異常で何が正常なのか、考えさせられました。
高橋和也のコメント
精神病患者に負けない“強さ”を持った医師を演じることを心がけ、病棟のリアリティをそのまま丁寧に表現できればと演じさせて頂きました。
木野花のコメント
サナエという役は、病院の内と外を行き来出来る患者で、その線引きはどこでなされるのか。誰が此処にいても不思議はない、紙一重の狂気と正気を生きているんだなと、考えさせられました。
- 作品情報
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『閉鎖病棟―それぞれの朝―』
2019年11月1日(金)から全国公開監督・脚本:平山秀幸 原作:帚木蓬生『閉鎖病棟』(新潮文庫) 出演: 笑福亭鶴瓶 綾野剛 小松菜奈 坂東龍汰 高橋和也 木野花 渋川清彦 小林聡美 配給:東映
Special Feature
Crossing??
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