映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』の予告編が公開された。
9月13日から公開される同作は、『人間失格』の誕生秘話を、太宰治と彼を愛した3人の女性たちの目線から事実をもとにしたフィクションとして描く作品。恋の噂が絶えず、自殺未遂を繰り返す太宰治役を小栗旬、3人目の子供を身ごもりながら奔放な夫を支える太宰の正妻・津島美知子役を宮沢りえ、弟子で作家志望の太田静子役を沢尻エリカ、最後の愛人・山崎富栄役を二階堂ふみが演じる。
予告編では小栗演じる太宰が二階堂ふみ演じる富栄に「大丈夫、君は僕が好きだよ」と囁くシーンや、宮沢りえ演じる美知子が「お父さんは天才」と子供たちに語りかける様子、沢尻エリカ演じる静子の「愛されない妻より、ずっと恋される愛人でいたい」というセリフ、富栄が「死にたいんです、一緒に」と笑顔で太宰に迫る場面などが確認できる。また成田凌演じる編集者・佐倉が太宰に詰め寄る姿や、藤原竜也演じる坂口安吾が太宰を挑発する様も映し出されている。
あわせて同作の主題歌が東京スカパラダイスオーケストラの2001年の楽曲“カナリヤ鳴く空 feat.チバユウスケ”になることが発表。構想初期から同曲をイメージしていたという蜷川監督のオファーにより起用が決定したという。
なお本日6月19日は太宰を偲ぶ「桜桃忌」となる。太宰は1948年6月13日に玉川上水に入水自殺したが、遺体があがったのが6月19日だった。この日が太宰の誕生日でもあったことから「桜桃忌」として太宰を偲ぶ日となった。
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