Netflixオリジナルシリーズ『全裸監督』に寄せた玉山鉄二のコメントが到着した。
8月8日からNetflixで配信される同作は、1980年代を舞台に、AV監督の村西とおると仲間たちの青春や熱狂を描くもの。会社が倒産し、妻に浮気されて失意の底にいた村西が黎明期だったアダルトビデオに勝機を見出し、独特のスタイルと大胆なアイデアで業界に旋風を巻き起こすが、商売敵や警察の妨害によって窮地に立たされた彼の前に運命の女性が現れる、というあらすじだ。主人公の村西とおる役を山田孝之が演じる。
玉山鉄二が演じたのは、村西の才能に陶酔し、出版社社長という肩書を投げうってアダルトビデオ制作会社・サファイア映像を立ち上げた川田研二役。玉山は役作りについて「台本読んだ時には、キリっと演じても成立するし、貪欲なオタク気質でも成立すると思いました。日本に勢いがあったあの時代、バブルに取り残された人はきっといたと思う。そんなかわいそうなバックボーンが感じられるキャラクターになればいいなと。川田が人生を諦めていたところに村西が現れて、彼に触発され、そこに光を感じ…見た目は真面目な人間がアンダーグラウンドに足を踏み入れてどうなっていくのか、僕自身も興味があってああいうキャラクターにしました」と明かしている。
また村西という存在については「需要があるとわかっていても踏み込めないセオリーに毒されている人は結構いると思うんです。それに対して、村西は『需要があるならやればいいじゃないか』、『裸で生まれてきて、裸になって何が悪いんだ』と言い切るんです。川田が村西についていこうと決めた理由は『撮りたいものを撮りにいきましょう』という気持ちがあったからなんです」とコメント。同作で3度目の共演となる山田については「彼が役に対して真摯に向き合って、憑依していく姿は大好きなので、僕も影響を受ける部分もあります。また彼と仕事ができて嬉しかったです」と述べている。
さらに作品への思いについて「プロデューサーが『メイドインジャパンで、世界が驚く作品を作りたい』と言っていました。Netflixは見る視点が日本人だけではなく、世界へも発信している。『Netflixがそこまでやるならうちも』という相乗効果で活性化していって、攻めた作品や、逆にオーソドックスな作品など、多様性が生まれていったら良いですね。自分の役者としての存在意義や持ち味を見つめ直して、臆することなく飛び込むという度胸みたいなものは役者としては大事だと思っています。こういった作品で日本のエンタメを見つめ直す機会になるかもしれないし、淘汰されるかもしれない。これだけ攻めている作品に出演できたことは誇らしく思っています」と締めくくった。
- 作品情報
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Netflixオリジナルシリーズ『全裸監督』
2019年8月8日(木)からNetflixで配信総監督:武正晴 監督:河合勇人、内田英治 原作:本橋信宏『全裸監督 村西とおる伝』(太田出版) 音楽:岩崎太整 出演: 山田孝之 満島真之介 森田望智 柄本時生 伊藤沙莉 冨手麻妙 後藤剛範 吉田鋼太郎 板尾創路 余貴美子 小雪 國村隼 玉山鉄二 リリー・フランキー 石橋凌
Special Feature
Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?