セルジオ・レオーネ監督の映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』オリジナル版の本予告編が公開された。
9月27日から公開される同作は、日本では『ウエスタン』の邦題で1969年に封切られた作品のオリジナル版。西部開拓期を舞台に、その地に嫁いできた元高級娼婦のジルが莫大な価値を秘めた土地の利権を巡って、冷酷な殺し屋、強盗団のボス、ハーモニカを奏でるガンマンらの熾烈な争いに巻き込まれていく様を描く。原案をベルナルド・ベルトルッチ、ダリオ・アルジェントが手掛け、音楽はエン二オ・モリコーネが担当している。日本初公開となるオリジナル版の上映時間は165分。なお今年はレオーネ監督の生誕90年、没後30年にあたる。
公開された本予告編は、日本でのオリジナル版公開にあたって50年前に作られた2分40秒のアメリカ版予告編を1分40秒に再編集したもの。原版にあったナレーションや効果音、テロップを全てカットし、全編にわたってモリコーネが手掛けたテーマ曲が使用されているほか、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の公開を8月30日に控えるクエンティン・タランティーノの「この映画を見て映画監督になろうと思った」というコメントなどが確認できる。
今年の5月にはマカロニ・ウェスタン、レオーネ研究家のクリストファー・フレイリングが著書『ONCE UPON A TIME IN THE WEST : SHOOTING A MASTERPIECE』を刊行。序文を記したタランティーノは「セルジオ・レオーネこそイタリア映画界で最も偉大な映画監督であり、フィルム・スタイリストでありストーリーテラーである」と語っている。
- 作品情報
-
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』オリジナル版
2019年9月27日(金)から丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国で順次公開監督:セルジオ・レオーネ 原案:セルジオ・レオーネ、ダリオ・アルジェント、ベルナルド・ベルトルッチ 脚本:セルジオ・レオーネ、セルジオ・ドナティ 音楽:エンニオ・モリコーネ 出演: クラウディア・カルディナーレ ヘンリー・フォンダ ジェイソン・ロバーズ チャールズ・ブロンソン ガブリエーレ・フェルツェッティ 上映時間:165分 配給:アーク・フィルムズ、boid、インターフィルム
Special Feature
Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?