クエンティン・タランティーノ監督の新作映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の本編映像が公開された。
1969年のロサンゼルスを舞台に、ハリウッド黄金時代の最後の瞬間を描く同作。タランティーノは製作、脚本、監督を務めており、脚本の執筆には約5年を費やしたという。ハリウッドで栄光を取り戻そうとする落ち目のテレビ俳優リック・ダルトン役をレオナルド・ディカプリオ、長年ダルトンのスタントマンを務めているクリフ・ブース役をブラッド・ピット、当時人気の新人女優だったシャロン・テート役をマーゴット・ロビーが演じる。公開は8月30日。
今回公開されたのは、リック・ダルトンとクリフ・ブースが駐車場で会話しているシーン。俳優としてのキャリアに苦悩し、アル・パチーノ演じるシュワーズから言われた言葉に傷つくリックが「もうダメだ、俺は終わった」と打ち明け、クリフの胸で涙する姿が捉えられている。なだめるクリフにリックは「落ちぶれちまった現実にブチ当たった、泣かずにいられるか」「イタリア映画に出ろと言われた」と話し始め、ラストはリックの「イタ公の映画なんてクソでしかない!」というセリフとともにクリフと車に乗り込む姿が確認できる。
同作が初共演となったレオナルド・ディカプリオとブラッド・ピット。ブラッド・ピットはレオナルド・ディカプリオとの共演について「ものすごく楽に演じられたし、本当によく笑ったよ!2人とも同じような時期にこの世界に入ったし、共通の知人も大勢いるんだ」とコメント。レオナルド・ディカプリオは2人が演じたリックとクリフの関係性について、「僕らは業界で生きているアウトサイダーで、なんとか成功しようと日々努力しているんだ。この街で年を重ねてきた自分に関連する役柄だったし、ブラッドと共演できたこともあって、彼らがどんな男たちかということや、業界内で泳ぎ、生き抜くために暗黙のうちに互いを頼りにしていることを、初日からすんなり理解できたんだ」と述べている。
なお、レオナルド・ディカプリオとタランティーノ監督は8月26日に来日予定。
- 作品情報
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『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
2019年8月30日(金)から全国公開監督:クエンティン・タランティーノ 出演: レオナルド・ディカプリオ ブラッド・ピット アル・パチーノ マーゴット・ロビー ダコタ・ファニング ジェームズ・マースデン ルーク・ペリー ティム・ロス マイケル・マドセン カート・ラッセル エミール・ハーシュ ティモシー・オリファント ダミアン・ルイス 配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
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