周防正行監督の新作映画『カツベン!』の追加キャストと場面写真が公開された。
「映画」がまだサイレントで「活動写真」と呼ばれていた大正時代を舞台に、一流の活動弁士を目指す青年・俊太郎の夢や恋、青春を描く同作。俊太郎役を映画初主演となる成田凌、ヒロインの梅子役を黒島結菜が演じる。公開日は12月13日。
今回出演が明らかになったのは、草刈民代、城田優、上白石萌音、シャーロット・ケイト・フォックスの4人で、劇中に登場する無声映画『椿姫』『金色夜叉』『南方のロマンス』の出演者にキャスティング。『椿姫』のマルギュリット役を草刈民代、アルマン役を城田優、『金色夜叉』のお宮役を上白石萌音、『南方のロマンス』のヒロインをシャーロット・ケイト・フォックスが演じている。なお、本編に登場する無声映画は全て周防監督の撮り下ろし作品で、『南方のロマンス』は『カツベン!』のために制作されたオリジナル作品となる。
あわせて4人のコメントが公開。草刈は「城田さんは劇中の扮装がピッタリ!短い時間でしたが、私の方もすぐに役に入れました」、城田は「実在した無声映画を観ながら、監督や草刈さんとともに、お芝居のタイミングや手の角度まで、細部にこだわり、完全再現しました。非常に“時代”を感じられる仕上がりになっていると思います」と語っている。
上白石は「6年ぶりの周防組は、久しぶりに実家に帰る時のような、懐かしさ、温かさ、少しの緊張とくすぐったさがありました」、シャーロット・ケイト・フォックスは「この作品に参加させていただいた時間はとても素晴らしかったです。劇中劇は『風と共に去りぬ』に似た世界観で、とてもワクワクしました!」と述べている。
公開された場面写真は『椿姫』『金色夜叉』『南方のロマンス』のシーンを捉えたもの。草刈演じるマルギュリットと城田演じるアルマンがキスする場面や、上白石演じるお宮が男性を見つめる様子、ストールを羽織ったシャーロット・ケイト・フォックスの姿などがモノクロで写し出されている。
草刈民代のコメント
城田さんは劇中の扮装がピッタリ!短い時間でしたが、私の方もすぐに役に入れました。
私は外人の役ですが、試写でご覧になった方で、何人か全く私に気づかなかった方がいらして、すごく嬉しかったです!
椿姫はバレリーナ時代にも踊ったことがあった作品でした。こういう形でまた同じ役ができるのは楽しいことです。城田優のコメント
今回の役は、いかに見本になった無声映画に近づけられるかがポイントでした。基本的には、感情の部分より、物理的な動きに関してのやり取りが多かったので、周防監督には、是非また違う作品で、“お芝居”の演出を受けたいと心から願っております。今回は、実在した無声映画を観ながら、監督や草刈さんとともに、お芝居のタイミングや手の角度まで、細部にこだわり、完全再現しました。非常に“時代”を感じられる仕上がりになっていると思います。
上白石萌音のコメント
6年ぶりの周防組は、久しぶりに実家に帰る時のような、懐かしさ、温かさ、少しの緊張とくすぐったさがありました。
カタカタと音を鳴らして回るフィルムに、映画の長い歴史を感じました。その一部になれたこと、本当に嬉しかったです!シャーロット・ケイト・フォックスのコメント
この作品に参加させていただいた時間はとても素晴らしかったです。
劇中劇は「風と共に去りぬ」に似た世界観で、とてもワクワクしました!子供の頃初めて観た映画の一つだったので思い出深く、なんとも美しい素敵なシーン。監督をはじめ、皆さんとご一緒できて、本当に嬉しかったです!Thank you very much!
- 作品情報
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『カツベン!』
2019年12月13日(金)から全国公開監督:周防正行 脚本:片島章三 音楽:周防義和 出演: 成田凌 黒島結菜 永瀬正敏 高良健吾 音尾琢真 竹中直人 渡辺えり 井上真央 小日向文世 竹野内豊 配給:東映
Special Feature
Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?