2021年に放送されるNHK大河ドラマ『青天を衝け』の主演が発表された。
『青天を衝け』は第60作目となるNHK大河ドラマ。新たな1万円札に肖像画が使用されることでも注目されており、「日本資本主義の父」とも称される実業家・渋沢栄一を主人公にした作品で、幕末から明治にかけて農家の生まれから武士、幕臣になり、やがて民間人となって様々な分野で改革に挑戦していく渋沢の波乱万丈な生き様を描く。
渋沢栄一役を演じるのは吉沢亮。脚本はNHK朝の連続テレビ小説『風のハルカ』『あさが来た』などの大森美香が担当する。制作統括は菓子浩、福岡利武、演出は黒崎博、渡辺哲也ら、プロデューサーは板垣麻衣子。放送は2021年1月から。
大森美香のコメント
ずっと「幕末ドラマを今までにない目線で描けないか」と、考えておりました。
そこで渋沢さんです。近代の実業家として有名な渋沢栄一さんですが、そうなる以前は埼玉深谷の【農民】、またある時は農作物を売る【商人】、またある時は【尊王攘夷の志士】、またある時は将軍に仕える【幕臣(武士)】として、幕末から新時代の荒波を生き抜いた貴重な方です。
2015年の連続テレビ小説『あさが来た』では渋沢さんを、主人公を導く【銀行の神様】として描かせていただきましたが、今度は神様ではない、青空を衝く勢いで時代を駆け抜けた、血気盛んな人間味あふれる一人の男として、カッコいい面も、そうでない面も、丁寧に描いて行けたらと思っています。
渋沢さんの奥様、千代さんをはじめ、家族や親戚、主君や同志、職場の先輩後輩にも、魅力的な人物がたくさん登場します。彼らの生きていた時代が、そのまま百数十年経った令和の今と繋がっていると感じられるような臨場感あふれるドラマを、毎週お届け出来るように、吉沢さんやスタッフ、キャストの皆様と駆け抜けたいと思います。
2021年、どうぞよろしくお願いいたします。菓子浩のコメント
皆さんは、渋沢栄一と聞いてどんなイメージが浮かびますか? 「雲の上の経済人」「順風満帆な成功者」、あるいはもっと単純に「お札の人」という答えが返ってくるかもしれません。
でも、実はそれだけじゃないんです。なぜかいつも苦境に立たされ、倒れそうになりながらも踏ん張って確かな成果を残していく。まるで「おきあがりこぼし」のような人生でした。その最大の武器は「誠意」。頼まれるとどこにでも飛んで行って力を貸す。その人柄が人を引きつけ、数々の偉業を成し遂げたのです。
そんな愛すべき人物を、「青春」というキーワードでみずみずしく描きたいと考えています。脚本の大森さんは、上質なエンターテイメントを作り上げる名手。そして、主演の吉沢さんは、硬軟自在な演技で魅せる実力派。骨太な人間ドラマが生まれると確信しています。
2021年、エネルギッシュでチャーミングな渋沢栄一と一緒に、激動の幕末・明治を旅しましょう!
「青天を衝け」どうぞご期待ください!
- 番組情報
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『青天を衝け』
2021年1月からNHKで放送 脚本:大森美香 出演:吉沢亮