ジャファル・パナヒ監督の映画『3 FACES』の邦題が『ある女優の不在』に決定。12月13日から東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開される。
『第71回カンヌ国際映画祭』コンペティション部門脚本賞を受賞した同作は、過去、現在、未来の3つの時代をシンボリックに体現する3人の女優を巡るミステリー。イランの女優ベーナズ・ジャファリが、自殺を決意した少女マルズィエからの動画メッセージが届いたことをきっかけに、友人である映画監督ジャファル・パナヒと共に、マルズィエが住むイラン北西部の村を訪れるが、そこでイラン革命後に演じることを禁じられた往年のスター女優シャールザードにまつわる悲劇的な真実を探り当てていくというあらすじだ。
『カンヌ国際映画祭』カメラ・ドール、『ヴェネチア国際映画祭』金獅子賞、『ベルリン国際映画祭』銀熊賞などの受賞歴を持つジャファル・パナヒ監督。社会の不条理な現実を描いたことで政府当局と対立して2度にわたる逮捕を経験し、2010年には20年間の映画製作禁止を命じられたが、その後も『これは映画ではない』『閉ざされたカーテン』『人生タクシー』などを発表している。今回の発表とあわせてポスタービジュアルが公開。
- 作品情報
-
『ある女優の不在』
2019年12月13日(金)からヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開監督・脚本:ジャファル・パナヒ 出演: ベーナズ・ジャファリ ジャファル・パナヒ マルズィエ・レザイ 上映時間:100分 配給:キノフィルムズ関連リンク
Special Feature
Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?