書籍『根本敬ゲルニカ計画』が、本日10月3日に刊行された。
2017年に始動したプロジェクト「根本敬ゲルニカ計画」は、「個人の意思を超えた大きな何かに突き動かされ」た漫画家の根本敬が、パブロ・ピカソの『ゲルニカ』と同サイズの絵画を描くというもの。会田誠が画材アドバイザーを務めた。2017年5月から半年をかけて制作された縦333.3センチメートル、横788センチメートルの作品『樹海』は、同年12月に東京・市ヶ谷のミヅマアートギャラリーで開催された展覧会で展示した。
同書は漫画家ニコ・ニコルソンが「根本敬ゲルニカ計画」の過程を描いたルポルタージュ。『美術手帖』での連載作だ。作中には、根本や会田の芸術と向き合い方や、会田が教える絵の具などの画材の取り扱い方、キャンバス張りやドローイングといった実践、ピカソの『ゲルニカ』の歴史などが盛り込まれている。
単行本化にあたって、連載全12話に加え、巨大絵画の完成までを江森康之が追ったドキュメントフォト、スペイン美術研究者の松田健児による「根本敬とゲルニカ」論、ニコ・ニコルソンによる単行本限定の描き下ろしマンガを収録する。
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