2019年後期のNHK朝の連続テレビ小説『スカーレット』に寄せた富田靖子のコメントが到着した。
現在放送中の『スカーレット』は、滋賀・信楽の女性陶芸家・川原喜美子が主人公。男性ばかりの陶芸の世界に飛び込んで、女性陶芸家の草分けとして歩み始めた喜美子が、やがて自らの窯を持ち、独自の信楽焼を生み出そうと奮闘する様を描く。ヒロイン・喜美子役に戸田恵梨香がキャスティング。脚本は『夏子の酒』『ホタルノヒカリ』『母になる』などの水橋文美江が手掛ける。
喜美子の母・マツ役を演じている富田靖子は戸田との共演について「戸田恵梨香さんとの共演は初めてですが……好き!です。いっしょにやっていてときめきますし、楽しいです。危ないですね、この発言(笑)。でも、好き♡」とコメント。
また視聴者へのメッセージとして「戦後まもなくは、女性が職業を持って人生を全うするということはなかなか難しかったと思うんです。その中で娘の喜美子が、女性としていろいろな体験をして、どんな道を進んでいくのか。彼女は好きなことを見つけて、仕事を持って、いろいろな選択をしながら、スカーレットのドラマを突き進んでいきます。その生きざまを見て応援していただけたらなと思います」と述べている。
富田靖子のコメント
出演が決まった際の気持ちについて
長期間の撮影はほぼ初めてといってもいいぐらいだったので、心の中で「やるぞ!」と決めるまでにすごく時間がかかりました。以前出演した連続テレビ小説『あさが来た』のときは、私の地元・九州の言葉を使う役だったので迷いもなかったのですが、今回は大阪のことばで話す役。自分が使っていない言葉を長期間使うということで、「迷惑かけるだろうな」「テンポよく撮影を進めることができるだろうか」という不安もあったので、決断までに時間はかかりました。不安はあったのですが、それでもやろうと決めたのは、やはり“朝ドラ”の魅力だと思います。どんなに大変でつらいとしても、最初から最後まで演じてみたい!と思いました。
出演が決まったころには、まだ『まんぷく』が放送されていたので、毎朝『まんぷく』を見ながら大阪ことばの練習をして、前もって準備をしていたつもりではありました。それでもなかなか難しかったり、ことば指導の先生のお手本が聞き取れなかったり……。でも、こうして撮影を進めていくと、自分が聞き取れない音というのがあるということがだんだんわかってきて、それに伴って対処法も覚えてきました。ことば指導の先生のおかげなのですが、「これで終わりにしましょう」「これ以上やると混乱するから本番までやらなくていいです」など、うまくアドバイスしてくださっています(笑)。本当にありがたいなぁと思います。
自身の役柄の印象について
マツはどうやら、お嬢さん育ちだったのかなという感じがあります。育ちはよかったのですが、北村一輝さん演じる常治と出会い、恋に落ち、現在に至る……という感じなんです(笑)。お嬢さん育ちですが、どこか情熱的な部分も秘めているのかなとも思います。基本的には、穏やかでおっとりしているお母さんですが、子どもたちのほうがしっかりしていて、子どもたちに教わっているようなお母さんじゃないかなと思います。おっとりしていたり、ぼ~っとしていたりというところもあるのですが、どんなシーンが来ても自由に動けるようにしたくて、イメージをガチガチに固めすぎないように、振り幅を持たせることを心がけています。
現場の印象について
戸田恵梨香さんとの共演は初めてですが……好き!です。いっしょにやっていてときめきますし、楽しいです。危ないですね、この発言(笑)。でも、好き♡。関西のことばで演じるシーンも、喜美子とのシーンではあまり考えなくても言葉がスッと出てきます。あまりなにも考えなくてもお母さんでいられるし、肩ひじ張ることもなく、楽な気持ちで、リラックスしてお芝居ができます。
視聴者へのメッセージ
戦後まもなくは、女性が職業を持って人生を全うするということはなかなか難しかったと思うんです。その中で娘の喜美子が、女性としていろいろな体験をして、どんな道を進んでいくのか。彼女は好きなことを見つけて、仕事を持って、いろいろな選択をしながら、スカーレットのドラマを突き進んでいきます。その生きざまを見て応援していただけたらなと思います。
- 番組情報
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2019年度後期 連続テレビ小説
2019年9月30日(月)~2020年3月28日(金)にNHKで放送
『スカーレット』脚本:水橋文美江 演出:中島由貴、佐藤譲、鈴木航ほか 主題歌:Superfly“フレア” 出演: 戸田恵梨香 北村一輝 富田靖子 桜庭ななみ 福田麻由子 大島優子 林遣都 佐藤隆太 水野美紀 溝端淳平 財前直見 マギー 羽野晶紀 木本武宏 松下洸平 三林京子 西川貴教 イッセー尾形 川島夕空 ほか 語り:中條誠子関連リンク
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CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?