リンチやヴェンダースらが証言 記録映画『デニス・ホッパー/狂気の旅路』

映画『デニス・ホッパー/狂気の旅路』が12月20日から東京・新宿シネマカリテほか全国で順次公開。メインビジュアル、特報映像、場面写真が公開されている。

『デニス・ホッパー/狂気の旅路』は、12月20日から公開されるデニス・ホッパーの監督作品『ラストムービー』にあわせて同時上映。1969年の監督・出演作『イージー・ライダー』などで知られ、2010年に逝去したデニス・ホッパーの生前の姿を捉えたドキュメンタリー作品で、監督はファンであることを公言しているニック・エベリングが務めた。同作はホッパーの知人であるヴィム・ヴェンダース、デヴィッド・リンチ、マイケル・マドセン、ジュリー・アダムス、ジュリアン・シュナーベル、フランク・ゲーリーらによる証言と未公開映像をもとに制作された。

特報映像には、「2作目でハリウッド追放」「狂的な欲望に取り憑かれた男、デニス・ホッパーとは何者だったのか」というテロップや、カメラに両手を向けるホッパーの姿などが映し出されている。メインビジュアルにはカウボーイハットを被り、フィルムを片手に持つホッパーの姿が捉えられ、場面写真からはモノクロで写し出されたホッパーの姿などが確認できる。

『ラストムービー』は1971年に発表され、デニス・ホッパーにとって監督第2作となる作品。映画撮影のために南米ペルーの村に赴いたスタントマン・カンザスがドラッグに溺れて、やがて村の奇妙な儀式に巻き込まれてるというあらすじだ。同作は『ヴェネチア国際映画祭』に出品されて好評を得たが、難解な内容と実験的な構成に困惑した製作会社による再編集の指示をデニス・ホッパーが拒否したことから、公開当初はアメリカ・ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコの3都市で小規模な上映が行なわれるにとどまった。1988年にアメリカ国外で初めて劇場公開されたが、日本ではVHS発売以降、DVDやBlu-ray化されておらず、テレビ放送もされていない。今回の上映ではオリジナルネガから4Kスキャン、4K修復が施された素材を使用する。

作品情報

『デニス・ホッパー/狂気の旅路』

2019年12月20日(金)から新宿シネマカリテほか全国で順次公開
監督:ニック・エベリング 出演: デニス・ホッパー サティヤ・デ・ラ・マニトウ デヴィッド・ホッパー ステラ・ガルシア ジュリー・アダムス フランク・ゲーリー ヴィム・ヴェンダース デヴィッド・リンチ エド・ルシェ ジュリアン・シュナーベル 上映時間:101分 配給:コピアポア・フィルム
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