日高ショーコ『日に流れて橋に行く』第3巻発売、最上もがらが魅力語る

日高ショーコの漫画『日に流れて橋に行く』第3巻の刊行を記念し、最上もがと小田真琴のコメントが到着した。

『日に流れて橋に行く』は集英社の漫画誌『Cookie』で連載されている作品。江戸から続く老舗呉服屋「三つ星」の三男で、3年ぶりにイギリスから帰国した虎三郎、三つ星の改革に協力する鷹頭玲司、明治には珍しい長身を鷹頭に買われて三つ星で初の女性店員となる卯ノ原時子、三つ星の現当主だが店の金を持って行方不明となる長男・星乃存寅といった登場人物たちが織りなす物語を描いている。単行本の第3巻は10月25日に刊行された。

最上もがは、『日に流れて橋に行く』の好きなシーンについて「本当に面白いですよね!働く女性に刺さる作品だと思います。時代は異なれど、女性が働くという難しさが現代と重なっていますよね。全キャラ魅力的だけど、特に女性キャラの時子が魅力的で、少女マンガで必須条件である女性に好かれるヒロイン」とコメント。「女子マンガ研究家」の小田真琴は「現代の女性であれば、高身長で顔が小さいというのは、美しいとされますが、明治末期では身長の低い女性が美しい女性の条件とされていましたからね。時代のギャップも考えながら読むと面白くなると思います」と語っている。

加えて、最上もがは「同じ立場の女性は時子を応援してくれていると思うのですが、異なる立場の女性からは妬まれますよね。3巻でお得意様のお嬢さんに『あなたのように周りに甘える人は大嫌いなの』と言われていて……。そうして時子が落ち込んだときに、白石がよくいてくれたと思いましたね」と感想を述べ、「3巻の最後付近に、このキュンキュンシーンを持ってくるのかと!」とコメントしている。

小田真琴は好きなシーンについて、「1巻第4・5話の呉服店『三ツ星』の初の女性店員を面接するシーンに惹きこまれましたね」とコメント。さらに「主人公・虎の『“流行”とは何だと思う?』の問いは鋭いですよね。もちろんタイトルとかかっていることもそうですし……。それに対する時子の答えも素晴らしい。『“流行”だからといって同じ格好が多くなるのはどうかなって……ひとそれぞれが違う顔と身体をしているように着方ももっと多様になっていいと思います』多様性を示すところやこのマンガの価値観が明確に出ているのが素敵だなと。言葉が強い作品ですよね。絵でごまかさず、無駄のないことばでしっかりと打ち出せているのは、日高ショーコ先生の才能ですよね」と賛辞を送っている。

『日に流れて橋に行く』をこれから読む人へのメッセージとして、最上もがは「『1巻をとりあえず読んでみて!』としか言えないですね!」、小田真琴は「マンガ好きなら絶対に反応するはず。キャラクターが魅力的、日に日に増すキュンキュン要素、歴史もの、ビジネスもの、ファッション要素…どんな人が読んでも楽しさを発見できる作品です」とコメント。最上はさらに「あと、働く女性も是非!絶対に共感するはず」と太鼓判を押している。

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