3DCGアニメーション映画『ルパン三世 THE FIRST』が、本日12月6日から全国東宝系で公開されている。
『ルパン三世』シリーズ初の3DCGアニメーションとなる同作は、ルパン一世が唯一盗み出すことに失敗した「ブレッソン・ダイアリー」を巡るルパン一味の活躍を描いた作品。監督は『アルキメデスの大戦』『STAND BY ME ドラえもん』『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』などの山崎貴が務める。
声優陣は栗田貫一らおなじみの顔ぶれ。ゲスト声優は広瀬すず、吉田鋼太郎、藤原竜也。山崎貴監督「夢の顔合わせが叶いました」
声の出演者には、ルパン三世役の栗田貫一、次元大介役の小林清志、石川五ェ門役の浪川大輔、峰不二子役の沢城みゆき、銭形警部役の山寺宏一が名を連ねる。
ゲスト声優には、広瀬すず、吉田鋼太郎、藤原竜也。広瀬は考古学を愛しルパンと共に財宝の謎を解き明かすことになる少女・レティシア役、吉田はレティシアの育ての親で、ブレッソン・ダイアリーを狙う秘密組織の考古学者・ランベール役、藤原はランベールに指示を出す謎の男・ゲラルト役をそれぞれ演じる。
広瀬すずのコメント
最初にお話を頂いた時には、作品を壊してしまうのではないかと少し怖い思いもありました。2年前のプレスコの際はルパン役の栗田さんと一緒に収録をさせていただいたのですが、「こうやってルパンが出来ているんだ」というのを間近で感じることができ、役を通して会話をしながらリードしていただきました。山崎監督からはレティシアは「あっけらかんとしている部分と、まっすぐで情熱的な部分がある女の子」と言われました。結構アクションシーンもおとぼけなシーンもあるのですが、その場その場で指導していただきました。3DCGアニメーション化すると、とても現実味があってルパン一味が凄く近い存在に思えました。「次元って帽子を取ったらあんなにカッコいいんだ」「不二子ちゃんは本当に色っぽいな」とか、一人一人のキャラクターが立っていて実際にみんなに会いたいと思ったし、レティシアが抱えている悩みをルパンはちゃんと言葉にしてくれたりして、カッコよすぎて結婚したいと思いました(笑)。
勿論ルパン一味は大泥棒ですが、人間同士の繋がりや絆の強さにも感動しました。面白いシーンも沢山ありますが、その後にズシッと重いシーンもあって、先が読めなくていい意味で裏切られました。吉田鋼太郎のコメント
中学生の時、成人コミック誌に掲載されていたこともあり、不二子ちゃんが中々セクシーだったこともあり、かなりドキドキしながらルパン体験をしてました。不滅の人気アニメにまさか自分が声の出演をさせて頂くとは夢にも思わず、大変光栄な事と思うと同時にファンの方々の期待を裏切る事になりはしないかとハラハラしています。名だたる共演者の方々の中で自分の出来る事はやれる限りやったつもりなので、どうぞ寛大にご覧になって頂ければ幸いです。舞台での共演が多い藤原竜也氏とのアニメでの共演もとても新鮮で楽しかったです。どうぞご期待ください!
藤原竜也のコメント
誰もが知る国民的作品「ルパン三世」の最新映画にゲスト声優として参加させていただき、本当に嬉しかったです。僕自身も幼い頃から観させていただいていた作品でしたので、当初は自分の声が「ルパン」の世界にマッチするのか不安もありましたが、精一杯楽しみながら、取り組ませていただくことができました。今作の魅力は何と言っても、山崎貴監督が手掛けられるハイクオリティーの3DCGですね。日本のアニメーションはココまで来たのか!と驚いております。収録時も、どんな作品が完成するのかワクワクしながら声を吹き込ませていただいておりました。数多くの歴史を築き上げてきた「ルパン三世」という作品が、未だ観たことのないまた新たなアニメーションの歴史を築いていくという、とても貴重なタイミングで参加させていただけたと、心から誇りに思っております。年齢問わず、大人から子供まで皆さまに楽しんでいただける作品になっておりますので、ぜひ劇場へ足をお運びいただければと思います!
山崎貴監督のコメント
広瀬さんは、前々から声に注目していました。彼女はルックスは勿論素晴らしいのですが、声もとても重要な部分を占めている気がしていたんです。凄くヒロイン感があり、ピュアさや、守らなくてはいけないと誰もが思うような女の子を体現してくれると思ったので、そこを活かしてもらいたいと思いました。吉田さんと藤原君は、葛藤であったり、謀略であったりと、最終的にはある種シェイクスピア的なお芝居で深い部分を演じてもらいたかったので、そう考えた時に日本を代表するシェイクスピア俳優であるお二人が共演してくれたら凄いことになるんじゃないかと思ってお願いしました。お二人とも出演してくださったので、夢の顔合わせが叶いました。
4月に逝去したモンキー・パンチが遺したコメント。「ずっと待ち望んでいた3DCGのルパン三世です」
原作者のモンキー・パンチは今年4月に逝去。3DCG化を待ち望んでいたという。モンキー・パンチが「ルパン三世」というキャラクターが国民的な人気を誇っている理由について、「誰にでもできそうで実は難しい、自由奔放に生きること。そんな姿に憧れるんじゃないでしょうか」と語っていた(参考記事:『ルパン三世』はなぜ時代を超える?原作者モンキー・パンチが与えた自由)
モンキー・パンチのコメント
ずっと待ち望んでいた3DCGのルパン三世です。
キャラクターやストーリーを拝見したけど、新しい感覚がいっぱいつまったルパンになりそうで、どんな作品になるか想像するだけで、今からワクワクしています。山崎貴監督のコメント
子供の頃、横浜の親戚の家に遊びに行ったとき初めてルパンの映像に出会いました。
“何という大人っぽいアニメーションだ。さすが都会すげー”と強烈な印象が残っています。
その後様々な名作を生み出したルパン三世という作品はモンキー・パンチ先生のオリジナルキャラの圧倒的な個性の強さと懐の深さから生まれたものだと思っています。
その系譜の端っこに3DCGという新たなフォーマットで加われるのは本当に嬉しいことです。
デジタル環境を漫画の世界に持ち込んだ先駆者であるモンキー・パンチ先生に完成品を観てもらえなかったことが残念です。
エンディングテーマは大野雄二といきものがかり大野雄二がタッグ。ゲストボーカルは稲泉りん
エンディングテーマには、大野雄二率いるYou & Explosion Bandの新曲“GIFT feat. 稲泉りん”を起用。作詞は水野良樹(いきものがかり、HIROBA)が担当し、ゲストボーカルに稲泉りんを迎えて製作された。
水野良樹(いきものがかり、HIROBA)のコメント
多くの人々に永く愛され続けている「ルパン三世」は輝く“歴史“であるとともに、現在のこの瞬間もみずみずしく躍動する“最新“です。その世界を音楽で彩り続けてきた大野雄二先生のメロディに、歌詞で向き合いました。誰かの心を素敵に奪う作品となりますように。
稲泉りんのコメント
僭越ながら、モンキー・パンチさんを想いながら、歌いました。
この令和の時に、昭和生まれの私が歌う意味。
エンディング、皆様のルパンに寄り添えたならと思っています。
『ルパン三世 THE FIRST』あらすじ
「ブレッソン・ダイアリーを戴きに参上します ルパン三世」
その謎を解き明かしたものは莫大な財宝を手にするとされ、かのアルセーヌ・ルパンが唯一盗むことに失敗したといわれている秘宝・ブレッソン・ダイアリー。
そんな伝説のターゲットを狙うルパンは考古学を愛する少女レティシア(広瀬すず)と出会い、2人で協力して謎を解くことに。しかし、ブレッソン・ダイアリーを狙う秘密組織の研究者ランベール(吉田鋼太郎)と、組織を操る謎の男ゲラルト(藤原竜也)が2人の前に立ちはだかる……。
ブレッソン・ダイアリーに隠された驚愕の真実とは一体!?
天下の大泥棒による史上最大のお宝争奪戦が幕を開ける!!
- 作品情報
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『ルパン三世 THE FIRST』
2019年12月6日(金)から全国東宝系で公開監督・脚本:山崎貴 原作:モンキー・パンチ 音楽:大野雄二 制作:トムス・エンタテインメント、マーザ・アニメーションプラネット 声の出演: 栗田貫一 小林清志 浪川大輔 沢城みゆき 山寺宏一 広瀬すず 吉田鋼太郎 藤原竜也 配給:東宝
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CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?