書籍『オブスキュア・シティポップ・ディスクガイド J-POP、ドラマサントラ、アニメ・声優…“CDでしか聴けない”シティポップの世界!』が本日1月17日に刊行された。
同書では、シティポップリバイバルからヴェイパーウェイヴ以降の視点をもとに、1990年代を中心とした「隠れ名盤」を紹介。休日はブックオフに通い、これまでに累計10万時間以上を費やしたというシティポップ好きのディガー集団・lightmellowbuが編著を担当している。
同書について、tofubeats、菅原慎一(シャムキャッツ)、Imdkm、松永良平、パンス(TVOD)がコメントを寄せている。
tofubeatsのコメント
自分が生まれて初めて新譜で買ったCDが本書に収録されており、俺は入り口からオブスキュア道に招かれていたんだなと認識する羽目に。中古CDディグの先輩から昔教わった名盤も、自分が一番好きなBONNIE PINKさんのシングルにしか収録されていない楽曲も、マジで全く知らなかった名作も、多数掲載。最近しっかりCD見てないなあ。次の休みはブックオフにレンタカーで行きたくなる1冊。
菅原慎一(シャムキャッツ)のコメント
つひにかくれあるべき事かは――lightmellowbu、僕には彼らが勇者にみえる。
ふたたびその銀盤に光を当てる勇者に……こんなにもロマンが詰まったディスクガイドは今まで無かった。大推薦本。Imdkmのコメント
この異形のディスクガイドをどう受け止めたらよいだろう。都市の間隙やロードサイドに未知を追い求め、聴取行動の蓄積によって再帰的に構築される「趣味(taste)」の彼岸に果敢に身を投じるbu員たちのいびつな、しかしあまりにもまっとうな音楽への意志の記録を、私は……。
松永良平のコメント
そもそもメインストリームのロック・リスナーから、は風景写真のように無視され、根性なしとさげすまれ、砂糖菓子のようにうとまれてきたのがシティ・ポップの歴史だったってみんな忘れてない?だから、この本があばきだした地下都市の音楽地図こそが、シティ・ポップの真の系譜なのかも。さて、みなさん。「シティ・ポップはもう終わり」と言われてからが本当の堀り甲斐ですよ。
パンス(TVOD)のコメント
優れたディスクガイドは、集められた音盤とその配置によって、新たな見取り図を与えてくれる。とりわけ本書には、80年代後半からゼロ年代にかけてのJ-POPに対して漠然と抱いていた歴史観を、まるごと更新するような勢いがある。
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