特集上映『戦後日本ドキュメンタリー映画再考』が1月21日から東京・京橋の国立映画アーカイブで開催される。
太平洋戦争の終戦から75年を迎える今年。同特集では1950年代から2000年前後までに制作されたドキュメンタリー映画を通じて、それぞれの環境や条件下で映画を制作してきた作家らの足跡を追い、戦後の意味を問う。
上映作品は、羽仁進の『動物園日記』や松川八洲雄の『不安な質問』、小川紳介の『ニッポン国古屋敷村』などをはじめ、高度経済成長の柱となったダムの建設記録映画を含む66本。高度成長の中で伝統的な習俗や文化が失われていくことに抗った姫田忠義、北村皆雄、岡田一男らによる作品や、女性監督の道を切り拓いたとされる羽田澄子、時枝俊江、中村麟子、藤原智子らによる作品も見どころとなる。
- イベント情報
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『戦後日本ドキュメンタリー映画再考』
2020年1月21日(火)~3月8日(日) 会場:東京都 京橋 国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU上映作品: 『ぼくのなかの夜と朝』(監督:柳沢寿男) 『忘れられた土地 生活の記録シリーズII』(監督:野田眞吉) 『モノクロームの画家 イヴ・クライン』(構成:野田真吉) 『くずれる沼 あるいは 画家・山下菊二』(監督:野田眞吉) 『教室の子供たち ―学習指導への道―』(監督:羽仁進) 『動物園日記』(監督:羽仁進) 『山中常盤』(監督:羽田澄子) 『ともだち』(監督:時枝としえ) 『ケンちゃんたちの音楽修行 ヤマハ音楽教室四才児初期の記録』(監督:時枝俊江、坂口康) 『よみがえる金色堂』(監督:中村麟子) 『明治の絵画』(監督:中村麟子) 『五島列島の若者組』(監督:中村麟子) 『赤道直下一万粁 アフリカ横断』(編集:伊勢長之助、大峰晴) 『遭難 谷川岳の記録』(監督:高村武次) 『エラブの海』(監督:西尾善介) 『ルポルタージュ 炎』(監督:黒木和雄) 『恋の羊が海いっぱい』(監督:黒木和雄) 『わが愛北海道』(監督:黒木和雄) 『シベリヤ人の世界』(監督:土本典昭) 『ニッポン国古屋敷村』(監督:小川紳介) 『沖縄列島』(監督:東陽一) 『ねじ式映画 私は女優?』(監督:岩佐寿弥) 『ルイズ その旅立ち』(監督:藤原智子) 『仕事=重サ×距離 三菱長崎造船所からのレポート』(監督:松川八洲雄) 『不安な質問』(監督:松川八洲雄) 『春を呼ぶ子ら 進路指導シリーズ 展望編』(監督:松本俊夫) 『西陣』(監督:松本俊夫) 『石の詩』(構成:松本俊夫) 『凧』(監督:松本俊夫) 『アントニー・ガウディー』(監督:勅使河原宏) 『イヨマンテ 熊おくり』(総監督:姫田忠義) 『'69春~秋 地下広場』(監督:大内田圭弥) 『O氏の肖像』(監督:長野千秋) 『黄金の旅チュンドワ アフリカ東部海岸文なし漂流記』(監督:西江孝之) 『神屋原の馬』(監督:北村皆雄) 『海南小記序説 アカマタの歌 ―西表島・古見―』(監督:北村皆雄) 『アジアはひとつ』(NDU日本ドキュメンタリストユニオン) 『極私的エロス・恋歌1974』(監督:原一男) 『生木が立枯れていくごたる あぶら症』(構成:岡田道仁) 『六ヶ所人間記』(監督:山邨伸貴、倉岡明子) 『沖縄 久高島のイザイホー』(監督:岡田一男) 『ザ・サカナマン ―一漁師キャメラマンの現状報告―』(監督:黒田輝彦) 『ゴッド・スピード・ユー BLACK EMPEROR』(監督:柳町光男) 『山谷 やられたらやりかえせ』(監督:佐藤満夫、山岡強一) 『女王蜂の神秘』(監督:樋口源一郎) 『真正粘菌の生活史 ―進化の謎・変形体を探る―』(監督:樋口源一郎) 『きのこの世界』(監督:樋口源一郎) 『草とり草紙』(監督:福田克彦) 『映画の都 山形国際ドキュメンタリー映画祭'89』(監督:飯塚俊男) 『SELF AND OTHERS』(監督:佐藤真) 『阿賀の記憶』(監督:佐藤真) 『ルーペ カメラマン 瀬川順一の眼』(監督:伊勢真一) 『妻はフィリピーナ』(監督:寺田靖範) 『あんにょんキムチ』(監督:松江哲明) 「ダム建設記録映画を見る」 『佐久間ダム[総集篇]』(監督:高村武次) 『黒部川第四水力発電所建設記録 第一部 黒部峡谷』(監督:西尾善介) 『黒部川第4発電所建設記録 黒部峡谷 第2部 地底の凱歌』(監督:西尾善介) 『御母衣ロックフィルダム第一部』(監督:高木邦治) 『御母衣ロックフィルダム第二部』(監督:赤佐政治) 『小河内ダム』(監督:岩佐氏寿) 『豪雪に築く 奥只見ダム建設の記録』(監督:伊勢長之助) 『奥只見ダム 第二部』(監督:岩波映画演出部) 『下久保ダム』(監督:合津進) 『総集編 アルプスにダムができた ―東京電力奈川渡ダム―』(監督:池田元嘉) 『岩尾内ダム その建設の記録 第二部・建設編』(監督:井出玉江) 『日高をひらく 新冠ダム建設の記録 第一部』(監督:志羽一馬) 料金:各回 一般520円 高校・大学生・シニア310円 小・中学生100円 ※障がい者(付添者は原則1名まで)、国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズは無料
Special Feature
Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?