想田和弘監督の新作映画『精神0』が5月上旬から東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開される。
同作は、2008年に公開された想田和弘監督のドキュメンタリー映画『精神』の続編。『精神』で中心人物となった精神科診療所「こらーる岡山」の医師・山本昌知が82歳で突然の引退を決意したことを受けて戸惑う患者らの様子や、妻・芳子との生活、精神医療に捧げた人生のその後を描く。
『精神0』は、2月にドイツ・ベルリンで開催される『第70回ベルリン国際映画祭』フォーラム部門への正式招待が決定。またアメリカ・ニューヨーク近代美術館(MoMA)で行なわれる『Doc Fortnight2020』のセンターピース作品に選出された。今回の発表と合わせて俳優の仲代達矢のコメントが到着。
仲代達矢のコメント
素晴らしいドキュメンタリーでした。
愛おしく、やさしい気持ちになり、最後は泣きました。
『精神』からだいぶ時が流れたことも思い知らされ、人間は年をとるもんだし、人間はやっぱり穏やかでいることが何よりだ、と。資本主義に埋もれた感性に、少しでもこの慈しみが沁みれば良いなあ。
- 作品情報
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『精神0』
2020年5月上旬からシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開 監督・製作・撮影・編集:想田和弘 上映時間:128分 配給:東風