『ぴあフィルムフェスティバル(PFF)』による映画賞『大島渚賞』の第1回受賞者が発表された。
『大島渚賞』は映画の未来を拓き、世界へ羽ばたこうとする若くて新しい才能に対して贈られる賞。対象は劇場公開作品を持つ監督となる。審査員長は坂本龍一、審査員を黒沢清、『PFF』ディレクターの荒木啓子が務めた。
第1回の受賞者は小田香。1987年に大阪で生まれた小田香は、2013年からタル・ベーラが陣頭指揮をとる若手映画作家育成プログラム『film.factory』に第1期生として参加し、16年に同プログラムを修了した。第1作目の長編『鉱 ARAGANE』が2016年に劇場公開され、今年6月には最新作『セノーテ』の劇場公開を控えている。
3月20日には東京・丸ビルホールで『第1回大島渚賞 記念上映会』を開催。『セノーテ』を先行上映するほか、小田香監督、坂本龍一、黒沢清によるトークを実施する。加えて、大島渚による28歳時の監督作『青春残酷物語』のデジタル修復版を上映する。チケットは2月19日10:00から販売。