映画『甘いお酒でうがい』の公開日が4月10日に決定。場面写真が公開された。
シソンヌ・じろうの同名小説を原作とする『甘いお酒でうがい』の主人公は、恋や亡き母、人生などについて毎日日記を綴っている40代の独身女性・佳子。年下の同僚・若林ちゃんと過ごす時間に一番の幸せを感じる佳子の日常に、二回り年下の岡本くんとの恋の始まりが小さな変化がもたらす、というあらすじだ。佳子役に松雪泰子、若林ちゃん役に黒木華、岡本くん役に清水尋也がキャスティング。監督は『勝手にふるえてろ』の大九明子が務めた。
場面写真には、佳子と若林ちゃんがカラオケをするシーンや、佳子と岡本くんが抱き合う場面、2人が線路沿いを歩く様子などが写し出されている。
松雪泰子のコメント
昨年の沖縄国際映画祭で上映してからずっと楽しみに待っていた劇場公開がいよいよ4月に決定しました!
じろうさんの独特な視点と大九監督のリズムが合わさった“佳子ワールド”
じろうさんの紡ぐ佳子の言葉は、不思議な心地よさを感じるユーモアと40代の女性が持つ孤独と悲哀が、優しいリズムで、日記として語られていきます。
「川嶋佳子」ちょっと複雑でちょっと残念で、後ろ向きだけどポジティブで、本当に魅力的な女性。
佳子の言葉と、その日常を覗き見するような感覚で見ていただける、詩的な映画です。
是非劇場にて佳子の世界を覗き見してください。黒木華のコメント
甘いお酒でうがい。
なんて詩的で魅力のある言葉なんでしょうか。
川嶋佳子さんの日記からなるこの物語を男性のじろうさんが書いているなんて、なんて繊細で才能のある方なのだろうかと改めて思います。
大九監督とは初めてのお仕事でしたが、じろうさんの脚本のテンポ感や魅力を凄く引き出されていて、若林ちゃんをやらせていただいている間ずっと楽しかった記憶があります。
是非皆さんにチャーミングな佳子さん(松雪さん!)を覗き見して頂きたいです。清水尋也のコメント
ついに皆さんに観て頂けると思うと嬉しい気持ちで一杯です。
佳子さんの人生に少しでも彩りを与えられるように、そんな想いで岡本くんを演じました。
温かくも切なくもある、人の心に寄り添える映画になっていると思います。
4月10日公開、是非劇場でご覧頂きたいです。大九明子監督のコメント
お母さんでも、奥さんでもない、大人の女性を主人公にした映画を撮りたいと思っていたところ、じろうさんがしたためた美しい日記文学を知り、何も起こらない40代女性の日常を映画にしたっていいでしょ別に、という心持ちで映画にしました。劇場にてひたひたに浸って下さい。
- 作品情報
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『甘いお酒でうがい』
2020年4月10日(金)からテアトル新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国で公開監督:大九明子 原作・脚本:じろう(シソンヌ) 音楽:高野正樹 出演: 松雪泰子 黒木華 清水尋也 ほか 上映時間:107分 配給:吉本興業関連リンク
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