ドキュメンタリー映画『死霊魂』の予告編が公開された。
『鉄西区』『無言歌』『三姉妹~雲南の子』などで知られるワン・ビン監督による『死霊魂』は、いまだ明らかにされていない部分が多い「反右派闘争」という中国史の闇を描いた作品。1950年代後半に中国共産党によって「反動的な右派」として55万人もの人々が送られた「飢餓収容所」を生き延びた120人の証言、600時間におよぶ映像から完成した。3部構成となり、上映時間は8時間26分。
予告編には、収容所があったゴビ砂漠を風が吹き荒れる場面、野ざらしにされた人骨、「生還率わずか10%」と言われた証言者たちの姿、弾圧側の証言者がワン・ビン監督に「君ならどうする?」と問いかける様子などが映し出されている。
東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムでは4月4日から2週間限定公開。3月2日12:00から座席指定予約の受付を開始する。連日11:30から上映され、途中休憩2回となる。
※新型コロナウイルス感染拡大を受けて公開延期になりました。
- 作品情報
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『死霊魂』
2020年4月4日(土)からシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開 監督:ワン・ビン 上映時間:506分 配給:ムヴィオラ