オリジナルアニメ映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』の予告編が公開された。
5月15日から公開される同作の主人公は、コミュニケーションが苦手で常にヘッドホンを装着している少年チェリーと、矯正中の前歯を隠すためにマスクをしている少女スマイル。思ったことをなかなか表に出せないチェリーと、外見のコンプレックスを克服できないスマイルは、SNSを通じて少しずつ言葉を交わし、バイト先で出会った老人フジヤマが失くした「思い出のレコード」を探す内に距離を縮めていくが、ある出来事をきっかけに思いがすれ違ってしまうというあらすじだ。チェリーの声を市川染五郎、スマイルの声を杉咲花が演じる。『四月は君の嘘』『クジラの子らは砂上に歌う』などのイシグロキョウヘイがメガホンを取った。主題歌はnever young beachの“サイダーのように言葉が湧き上がる”、劇中歌は大貫妙子の“YAMAZAKURA”。
予告編には、“サイダーのように言葉が湧き上がる”“YAMAZAKURA”の音源を使用。ヘッドホンを装着するチェリーとマスクを装着するスマイルの姿、「好きなんだ、俳句」「上手く言葉にできる、みたいな」というセリフ、「ひと夏の青春が走り出す」「口に出せない想い」というテロップ、俳句などが投稿されたSNSの画面などが確認できる。
安部勇磨(never young beach)、大貫妙子が楽曲についてのコメントを寄せている。
安部勇磨(never young beach)のコメント
監督から主題歌制作のオファーをもらった感想
嬉しい。曲を作ろう。
主題歌を制作するにあたって意識したこと
作品からとても素敵な清涼感を感じたので、曲のほうも抜けのいい爽やかなものにしたいなと思いました。
主題歌に込めた思い
そのままでいいんだよ。悩んでるあなたもとても素敵だよ。もしかしたらそんな不器用なときが一番輝いているのかも。大貫妙子のコメント
誰にでも一つの歌、あるいは曲との出会いが必ずあるだろうと思います。それは世代を超え生き続けます。たくさんのものが溢れるように通り過ぎてゆく世界の中で、そこしか見えないくらい巨大な虫眼鏡で惹きつけられる。
出会ってしまった!と。それを運命と言うのでしょう。音楽はそんな魔力を持っています。
若い頃の志を遂げることが叶わなくても、たとえば「夢を諦めることも、勇気なんだ」と監督にお話ししました。それは挫折とは違います。70年代風でオーソドックスな曲に、そんな気持ちを込めて歌いました。
- 作品情報
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『サイダーのように言葉が湧き上がる』
2020年5月15日(金)全国公開監督:イシグロキョウヘイ 脚本:佐藤大 原作:フライングドッグ 音楽:牛尾憲輔 主題歌:never young beach“サイダーのように言葉が湧き上がる” 劇中歌:大貫妙子“YAMAZAKURA” アニメーション制作:シグナル・エムディ×サブリメイション 声の出演: 市川染五郎 杉咲花 潘めぐみ 花江夏樹 梅原裕一郎 中島愛 諸星すみれ 神谷浩史 坂本真綾 山寺宏一 配給:松竹- イベント情報
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『「サイダーのように言葉が湧き上がる」完成披露上映会』
2020年3月23日(月) 会場:東京都 新宿ピカデリー登壇予定: 市川染五郎 杉咲花 イシグロキョウヘイ 料金:2,100円
Special Feature
Crossing??
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