雑誌『映画秘宝』の復刊が発表。4月21日に最新号が刊行される。
『映画秘宝』は1995年に町山智浩が創刊した映画雑誌。1月21日発売の25周年記念号をもって休刊したが、新設された合同会社オフィス秘宝が『映画秘宝』の商標権を取得し、双葉社から刊行されることとなった。
発表とあわせてサプライズ映像『HIHO RETURNS』が公開。岩田和明編集長の「休刊時が派手に散ったため、復刊時も派手に華々しく復活したかった」という思いを受けて制作されたもので、入江悠が監督、脚本、編集を務め、のん、塚本晋也が出演している。『HIHO RETURNS』には、のん演じる「『映画秘宝』が好き過ぎる一途な女の子」が自転車を漕ぐ姿をはじめ、東京・西荻窪の旅の本屋 のまどの店内を探し回る様子、塚本晋也演じる男性に「あの、あれ、復活したって聞いたんですけど」と訊ねるシーン、商品を抱き締めて笑みを浮かべる場面などが映し出されている。
また、公式Twitter、公式YouTubeのアカウント名も「HIHO NEWS」から「映画秘宝」に変更された。
のんのコメント
『映画秘宝』が好き過ぎる一途な女の子を演じました。撮影めちゃめちゃ楽しかったです!塚本晋也監督といきなり共演できたり、入江悠監督の演出を体感できたり「いいもんもらったな!」と感動しました。そして、『映画秘宝』復活おめでとうございます!立ち上がりが早い!!私もこのスピード感を見習わなきゃ!
と勇気をもらいました!塚本晋也のコメント
『映画秘宝』復刊おめでとうございます!休刊からわずか3か月で復刊は早くて驚きました。もうちょっと先かなと思ったのですが(笑)。今日もとても大掛かりな映画撮影でびっくりしました。てっきり、岩田編集長ご自身がスマホの動画機能で撮る作品だと思っていましたので(笑)。とても楽しい撮影でした。
入江悠監督のコメント
のんさん、塚本晋也監督と初めてご一緒して『映画秘宝』の復刊を祝う動画をこうして監督できたことが、何よりの喜びです。僕は本屋さんで本を買うことが大好きなのですが、近所の本屋さんが最近なくなってしまったので、『HIHO RETURNS』のもうひとつのテーマである「街の小さな本屋さんを応援したい」というコンセプトにもすごく共感しました。復活おめでとうございます!
岩田和明編集長のコメント
新たなる希望を託して『映画秘宝』が復活します。暗い報道ばかりの世の中に、ささやかな明るいニュースを提供したい。その一心で僕たちは立ち上がりました。『映画秘宝』は、娯楽とフィクションの力こそが人の魂を救うと信じます。
休刊時が派手に散ったため、復刊時も派手に華々しく復活したかった。だから「サプライズ動画で復活告知をしたい」と、入江悠監督、のんさん、塚本晋也監督にお声がけしました。みなさんが快く引き受けてくださったことで、楽しい撮影とチャーミングであたたかい作品が生まれました。大感謝です!