映画『プラド美術館 驚異のコレクション』に寄せられたコメントが公開された。
4月10日から公開される同作は、かつてのスペイン王国の王族が「知識ではなく心で選んだ」という約8700点の作品が収蔵されるプラド美術館に密着したドキュメンタリー。カメラで接写したディエゴ・ベラスケス、フランシスコ・デ・ゴヤ、エル・グレコらの作品をはじめ、ミゲル・ファロミール館長や学芸員が紹介するヒエロニムス・ボス『快楽の園』、クララ・ピーターズの静物画、収蔵品を保存、修復、研究するスタッフの作業風景、新たなプロジェクトに参加する建築家ノーマン・フォスターの声を通して美術館の魅力に迫る。ナビゲーターをジェレミー・アイアンズ、日本語吹替版のナレーターを今井翼が担当。
今回コメントを寄せたのは、今井翼、鶴田真由、高橋マリ子、中野京子、夏木マリ、中村剛士(青い日記帳)、グローバー、川瀬佑介(国立西洋美術館)、木下史青(東京国立博物館)、宮津大輔(横浜美術大学)。
今井翼のコメント
名だたる芸術家たちの歩み、そしてプラド美術館に携わる方々の生きた証言など、いっときも目の離せない壮大で臨場感溢れる極上の世界。この作品で得た知識を持って、再びプラド美術館に足を運びたくなりました。
鶴田真由のコメント
プラド美術館にある美術品の数々がこれほどまでにその時代の、そこに生きる人々の、表も裏も描いていたとは!
もう一度、じっくりと寄ったり、引いたりしながら作品を眺めてみたいと思った。高橋マリ子のコメント
美術館で観るのと違う、カメラの視点を借りた荘厳で親密な映像体験。同時に歴史も知れます。
ヴェネチア派のティツィアーノが「プラドの父」と呼ばれる理由とは……。中野京子のコメント
荒涼たる風土、暗い情熱と暴力性、高貴な魂と気品、異形のものへの傾倒……それらが混然と一体になり、類を見ない独自性で迫ってくる。
夏木マリのコメント
かつて、
プラド美術館を訪れた時の様な感動に涙しましたある女優がいいます
ピナ・バウシュのダンスのようだと.....
体と思考、音が聞こえてくるような絵画
歴史を行ったり来たりできる美術館との付き合い方を改めて感じ取れるドキュメンタリーでしたピカソも館長を務めたという世界三大美術館のプラド美術館、芸術はみんなのものというメッセージも素晴らしい.....
ジェレミー・アイアンズのナビゲートも
カッコいいですね。中村剛士(青い日記帳)のコメント
カルロス1世から歴代のスペイン王が自らの審美眼で蒐集した統一感のある作品群(略奪品無し)。
運営者にピカソやマドラーゾなどの画家を積極的に用いた美の源泉であるプラド美術館の魅力を存分に味わえる贅沢な92分。グローバーのコメント
歴史が美術を作り、美術が歴史を作った。香り高きプラドの美。
それを語る俳優、ダンサー、修復家、建築家たちの喜びに満ちた愛、愛、愛。なんて素晴らしい!川瀬佑介(国立西洋美術館)のコメント
名画は心だけでは集まらない。これは、それらを集めた歴代スペイン王室と、そして守り伝えるプラドの専門家たちの、暖かき心と比類なき知性の物語だ。
木下史青(東京国立博物館)のコメント
30数年前、マドリ―ドでパスポ―トをスラれた僕は、再発行まで1週間をプラドで過ごした。
それはスぺイン王室コレクションの何か圧倒的な“黒”を味わう、蜜度濃い時間であり、この映画でその記憶が蘇えることに……宮津大輔(横浜美術大学)のコメント
エル・グレコ、ベラスケス、ゴヤ……1時間半に濃縮されたプラド美術館200年の歴史。
映画を見てから訪れるか?訪れてから見るか?
※新型コロナウイルス感染拡大を受けて公開延期になりました。
- 作品情報
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『プラド美術館 驚異のコレクション』
2020年4月10日(金)からヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ、新宿シネマカリテほか全国で順次公開監督:ヴァレリア・パリシ 脚本:ヴァレリア・パリシ、サビーナ・フェデーリ 出演:ジェレミー・アイアンズ 上映時間:92分 配給:東京テアトル、シンカ
Special Feature
Crossing??
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