映画『水曜日が消えた』のノベライズ本が4月22日に刊行される。
5月15日から公開される『水曜日が消えた』は、1人の人間の内側で曜日ごとに入れ替わって暮らしている7人の「僕」の中で最も地味でつまらない通称「火曜日」の視点を通して描かれる物語。それぞれの「僕」は、他の曜日の「僕」と直接会うことはできず、日記を通して間接的に互いを知っている間柄という設定で、中村倫也が7役の「僕」を演じる。監督を吉野耕平が務め、脚本とVFXも担当した。
ノベライズ本の著者は『終わらない夏のハローグッバイ』などの本田壱成。装画を映画『君の名は。』の回想シーンの演出、原画、撮影を手掛けた四宮義俊が担当しており、「本田壱成さんが考えられた映画では描かれなかった主人公たちの内面や小道具などの表現を汲み取ろうと、とにかくモチーフを詰め込みました」とのこと。帯には映画版のポスタービジュアルが使用されている。
本田壱成のコメント
2019年の中頃に、吉野耕平監督と東京でお話しする機会がありました。
もちろんお話ししたのは、『水曜日が消えた』について。作品の裏にある設定や初期構想を伺い、魅力的なシチュエーションと中村倫也さんの熱演が光る映像の向こうに、更に深く、豊かな世界が広がっていることを感じました。
その世界を掘り起こすように、小説を書きました。発掘されたもう一つの『水曜日が消えた』を、四宮義俊さんによる素敵なイラストに包んでお届けします。発売予定日の4月22日は、水曜日です。発売日に夢中で読み耽ってしまう、まさに皆様の「水曜日が消え」るような一冊になっていると思います。映画とともに、どうぞお楽しみください。四宮義俊のコメント
吉野耕平監督の静謐でありながら、心の中に層のように蓄積されていくドラマは今回も健在でますます精度をあげているように感じました! 吉野監督からは実写、アニメ問わず、ビジュアル面でいつも刺激をもらっています。
そして中村倫也さんの穏やかな語り口の中にノイズのように散りばめられる謎がとにかく心地よく「水曜日が消えた」の世界を十分に味わわせていただきました。装画では本田壱成さんが考えられた映画では描かれなかった主人公たちの内面や小道具などの表現を汲み取ろうと、とにかくモチーフを詰め込みました。月曜から日曜の7人も絵の中に隠れていますので探してみてください!そして是非、映画と小説で「水曜日が消えた」の世界を堪能してください。
- 書籍情報
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『水曜日が消えた』
2020年4月22日(水)発売 著者:本田壱成 価格:690 発行:講談社タイガ
- 作品情報
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『水曜日が消えた』
2020年5月15日(金)からTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開監督・脚本・VFX:吉野耕平 音楽:林祐介 主題歌:須田景凪“Alba” 出演: 中村倫也 石橋菜津美 中島歩 休日課長 深川麻衣 きたろう 配給:日活
Special Feature
Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?