舞台『たけしの挑戦状ビヨンド』のスピンオフ企画「こんてにゅうや」が本日4月9日に始動する。
ニッポン放送開局65周年記念公演として4月9日から上演予定だったが、新型コロナウイルスの感染が拡大していることを受けて中止となった同公演。『たけしの挑戦状ビヨンド』は、ビートたけし監修による1986年発売のファミコン用ゲームソフト『たけしの挑戦状』を題材に、上田誠(ヨーロッパ企画)の脚本・演出で舞台化する作品で、あらすじは、2020年を舞台に、サラリーマンのアズマが34年前に発売されたゲームソフト『たけしの挑戦状』をプレイすることで、当時は気がつかなかった企画や思いがけないメッセージを発見し、奇妙な感覚に憑りつかれていくというもの。アズマ役の西野亮廣(キングコング)をはじめ、戸塚純貴、鈴木絢音(乃木坂46)、今井隆文、石田剛太、諏訪雅、土佐和成らがキャスティングされていた。
スピンオフ企画「こんてにゅうや」では、オフィシャルサイト上で上田誠による舞台のプロットや、キャストによるゲームプレイ動画、稽古中の裏話ラジオトークなどを随時更新。また本来の東京公演千秋楽にあたる4月19日の21:00からはYouTubeライブを実施する。主演の西野亮廣を中心に、キャストがそれぞれの場所から配信で参加する。
上田誠のコメント
『たけしの挑戦状 ビヨンド』を楽しみにしていてくださったお客様、新型コロナウイルスがどうもすいません。挑戦は一旦やめにします。そして、風向きがきたら必ずや、同じキャスト・同じスタッフで再挑戦したい、と願っています。そのために、「たけしの挑戦状」にならって、「こんてにゅうや」というコンテンツ集を設置することにしました。
そもそも「こんてにゅうや」の説明から入らねばですが。昔のゲームには「パスワード」というものがありまして、まだセーブデータがままならなかった時代、プレイヤーはゲームの途中で「パスワード」というひらがなの羅列を書記したものでした。「こまよこもよたそ...」とかこんなのです。これをゲーム再開時に入力すると、また途中から始められます。そして「たけしの挑戦状」において、タイトル画面のすぐ隣にある、この「こまよこもよたそ...」を入力するお店が「こんてにゅうや」なんです。
我々も稽古場でゲームをプレイし、そしてさんざんパスワードをとりました。ゲームオーバーになったときや、一日たってまたゲームを始めるとき。西野さんをはじめ、多くの役者がこんてにゅうやで、この「こまよこもよたそ...」を入力しました。攻略がむずかしいハンググライダーの手前のパスワードなんて、西野さんが指で覚えたほどです。
そして稽古が止まってしまったいま、僕たちは稽古場のパスワードをとるべきだ、と考えました。稽古場のレポートや、途中まで作ったもの、思い出話、お見せしそびれていたお楽しみコンテンツ、などを、随時公開してゆこうと思います。不完全なコンテンツが多くはなってしまいますが、皆様のお目に少しでも触れることが、げーむをさいかいすることへの導きになる、と、勝手ながら思っています。こんてにゅうやは皆さんです。
最終日には、畏れ多くも「まことの挑戦状」と題して、西野座長とキャストのみなさんに、生配信でぼくから挑戦状を出します。セリフは覚えているか。ゲームの腕はなまってないか。あのメロディがいまも耳に鳴っているか。東京公演の千秋楽が終わるはずだった夜に、配信スタートです。どうぞよろしくおねがいします。
劇場でお届けするはずだった公演グッズも、せっかくなので、いや本音をいうと勿体ないしお力添えいただきたいので、販売します。みていない公演の公演グッズを買うというのも一興だな、と思ってくださる方は、ぜひ心のパスワードにどうぞ。