カンパニー松尾の映像作品『A DAY IN THE AICHI 完全版 ただいまあいち』が本日4月24日から有料配信される。
同作は、カンパニー松尾が昨年制作した映像作品『A DAY IN THE AICHI』を新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、経営が厳しくなった愛知のミニシアターやライブハウスを支援するために再編集した作品。
『A DAY IN THE AICHI』は、昨年8月に愛知・名古屋、豊田各所で開催された『あいちトリエンナーレ2019』の映像プログラム用に制作。カンパニー松尾の出身地である愛知を舞台に、職種も世代も異なる30数人との対話と、自身の家族、仕事、路上の猫の姿などを撮り下ろし、並列に配置した4時間20分間の長編セルフドキュメンタリーとなる。
出演者には、大橋裕之、ココ・パーティン・ココ(GANG PARADE)、山下敦弘、今村彩子、早川瑞希、山口雅、松本亀吉、花村映実、武部敬俊(LIVERARY)、森田裕(TOKUZO)、岩淵弘樹、高嶺格らが名を連ねている。
有料配信の売り上げから必要経費を除いた利益は、同作に登場する愛知・名古屋のシネマスコーレ、シネマテーク、TOKUZO、刈谷日劇に寄付される。配信は5月17日まで実施。詳細は『A DAY IN THE AICHI 完全版 ただいまあいち』のオフィシャルサイトで確認しよう。
カンパニー松尾のコメント
またまた作っちゃいました。
『A DAY IN THE AICHI 完全版 ただいまあいち』。
前作劇場版で「さよなら」しておいて、今度は「ただいま」です。
調子がいいですね。
けど、それほど状況が変わったということです。
同じ愛知を映した映像ですが、1年経った今見ると、まるで違って見えます。実際、本作で登場する愛知のミニシアター、名古屋シネマスコーレ、名古屋シネマテーク、
刈谷日劇は、現在休館中です。
今池のライブハウスTOKUZOもテイクアウトのみの営業です。
取材した森 道 市場も2020年は開催されません。
他、出演者の皆さまも苦しい状況が続いていると思います。
あの眩しい海や、暗いガード下はそのままに、人だけいなくなってしまいました。今回、柄にもなく支援をお願いしてますが、
個人的にも今作を「もっと多くの人に見てもらいたい」という願望があっての有料公開です。
ソフト化はしないので、是非、この機会におうちのモニターやお手持ちの端末でお楽しみください。
そんな見方も合ってると思います。また、視聴に於いて、年齢制限は設けませんが、一部オトナの会話も含まれます。
鑑賞の際は、お気をつけください。
またまた、ご覧になっての感想をSNS等で発信していただくのは自由ですが、
出演者のプライバシーを、SNS等へ流布することはお止めください。
僕らには僕らの人生があるように、出演者には出演者の人生があるのです。
そのあたりも噛みしめ、ご鑑賞ください。もう、前の世界には戻れないかもしれないけど、また、みなさんが日常を取り戻したら、
直接、顔を合わせてお話ししましょう。
その時まで、また。2020年4月 監督 カンパニー松尾