プロジェクト「モノガタリ by mercari」が本日4月28日からスタートした。
10人の作家が「モノ×物語」をテーマに執筆したオリジナル掌編小説を毎週火曜日17時に1作品ずつメルカリ公式Twitterで公開する同プロジェクト。「1つひとつのモノが持つストーリーと向き合うことにより、モノが人生にもたらすちょっとした豊かな時間や変化、ワクワクする気持ちを楽しんでほしい」という思いから立ち上げられたという。「モノガタリ by mercari」ビジュアルのイラストは長場雄によるもの。
本日4月28日17時に伊坂幸太郎の『いい人の手に渡れ!』が公開。以降は又吉直樹『懐かしい部屋にあったもの』、三浦しをん『人間の友』、朝井リョウ『吉凶の行方』、藤崎彩織『RPGノート』、吉田修一『0.8』、絲山秋子『一人で二つ』、角田光代『ボタンと使者』、吉本ばなな『珊瑚のリング』、筒井康隆『花魁櫛』が順次公開される。
角田光代のコメント
すべてのモノは、私のところに届くまでに声なき物語を持っていて、私のところに届いてからまたあらたに、ささやかな物語がはじまるのだと、この小説を書きながら気づきました。
藤崎彩織のコメント
初めての掌編です。大人になるにつれ、物の価値は絶対的ではないのだと実感することが多くなりましたが、価値を決めるのはこんな子供の想像力だったりする……という想いを、一冊のノートを題材に書かせて頂きました。
三浦しをんのコメント
掌編はひさしぶりでしたが、 お手すきのときに気軽に読んでいただけるよう心がけつつ、楽しく書きました。私は「人間の友」(詳しくは本編参照)が大好きでして、かれらへの愛をぶちこみました。かれらはたぶん、こういうことを考えてるんじゃないかなと思うんですよ……。え、「生き物じゃないから考えたりしない」って? あばばば、なんも聞こえん。 かれらは生きとる。お楽しみいただければ幸いです。
吉本ばななのコメント
今だからこそ、 モノに対する気持ちをしみじみ見直す、 そのお手伝いができたら嬉しいです。