アーティストが没頭することを応援する『MATSUDO“QOL”AWARD』開催

千葉・松戸のアーティストインレジデンス「PARADISE AIR」の新たな公募『MATSUDO“QOL”AWARD』が発表された。

2013年から始動した「PARADISE AIR」は、世界中のアーティストが旅の途中に立ち寄る経由地として「一宿一芸のトランジットポイント」を掲げて活動するプロジェクト。平常時はアーティストに留まらずキュレーターやリサーチャーらの短期滞在を受け入れる「ショートステイ・プログラム」、公募によって選出されたアーティストの渡航・滞在・作品制作を3か月間サポートする「ロングステイ・プログラム」、アーティストと地域を繋ぎ多様な学びと交流を促す「ラーン・プログラム」の3つのプロジェクトを軸に運営されているが、現在は新型コロナウイルスの影響により、受け入れを停止している。

『MATSUDO“QOL”AWARD』は、松戸駅から60分圏内に居住するアーティストを対象にしたもの。選出されたアーティストには、滞在期間中の生活費として使用できる支援金と、PARADISE AIR内のレジデンスルーム1部屋および3週間の制作時間が提供される。これはアーティストとその作品の未来のために、在宅での作品制作環境から場所を移した滞在空間を提供することや、3週間という期限を設けることで作品制作に没頭する時間を生み出すことを目的に行なわれる。

選出されたアーティストには、制作した作品とは別に自分なりのやり方で「滞在中の毎日」を記録することが求められる。その記録は終了時に共有され、遠方に住むアーティストに「想像」と「創造」のきっかけを与えるという。滞在開始時および終了時のオンラインミーティングには、スタッフのほかPARADISE AIRに滞在したことのある海外を含むアーティストに参加してもらい、アーティスト同士の交流の機会を設ける。

公募期間は本日5月18日17:00から7月26日まで。滞在期間は3パターン用意されている。

「QOL」は「Quality Of Life(生活の質)」を意味する言葉だが、今回の公募では「Quarantine Of Laureate(受賞者の隔離)」も目指しているという。今回の取り組みは、海外や遠方に住むアーティストが松戸に来られない状況の中で、今できる形でアーティストインレジデンスの活動を再開するための第一歩になるとのこと。

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