映像作品『金田一少年の事件簿 Zoomドラマ「STAY HOME殺人事件」』問題編が5月31日、解決編が6月6日に配信される。
『金田一少年の事件簿』シリーズ原作者の天樹征丸が企画・脚本を手掛けた同作は、都内某所の豪邸で65歳の社長・小松崎茜の遺体が発見されたことから物語が展開。問題編では事件のあらましや容疑者の証言、解決編では金田一一の推理で犯人を絞り込んでいく様が描かれる。
アニメ版と同様に松野太紀が金田一一役、中川亜紀子が七瀬美雪役で声の出演。金田一一と七瀬美雪はアニメーションアプリで加工してZoom画面の枠内に登場する。見田晴美役を大倉照結、鈴木宏役を鈴木利明、小松崎里央役を林杏樹、小松崎茜役と近所の住人役を樹林ゆう子、剣持勇役、警官役、「黒い人」役を樹林伸が演じる。動画制作、作曲、ナレーションは林杏樹が担当。
前編は公式YouTubeチャンネルで無料公開。後半は公式ツイキャスアカウントで有料プレミア配信される。配信中に視聴者による犯人当てクイズを実施。正解者の中から抽選で10人が後編配信終了後に行なわれる天樹征丸、松野太紀、中川亜紀子出演のZoom打ち上げに参加できる。打ち上げの模様はツイキャスプレミアで配信。詳細は公式Facebookページで確認しよう。
発表とあわせて予告編が公開。「小松崎さん、いらっしゃいませんか? 警察です」という言葉をはじめ、床の上で割れたワイングラス、うつ伏せになった小松崎茜の遺体などが確認できる。
天樹征丸のコメント
新型コロナ感染拡大予防のための自粛により、ご承知のようにテレビ番組や舞台、ライブ等も新しい作品を制作、発表が叶わなくなり、舞台・映像クリエイティブ関係者はいま正に、呻吟しています。人と人が会えない、集まれないことによるダメージをもっとも大きく被ったのは、この業界ではないでしょうか。
またテレビの視聴者、演劇ファンにとっても、「再放送」や「レンタルドラマ」ばかりを観る状態になっており、新作を観ることができないジレンマが大変なストレスになっているのではないかと思います。
私どもは漫画「金田一少年の事件簿」(※現在は講談社イブニング誌で『金田一37歳の事件簿』を連載中)の原作を手がけておりますが、このエンターテイメントの危機に際して、自分たちになにかできることはないか、と自粛期間中、模索しておりました。
その結果、持ち上がったのがニュースリリースにてご紹介する、Zoomを活用した「金田一少年の事件簿」の本格ミステリー・ドラマ、「ステイホーム殺人事件」(前後編・合計約60分)の企画です。
シナリオは金田一少年の事件簿の原作者・天樹征丸の手になる新作、書き下ろし。登場する俳優たちには、スタジオに集合することなくそれぞれが家から、脚本に合わせてZoom越しに演技をしてもらいます。
また、主役の漫画の表紙の金田一一(はじめ)と七瀬美雪は、漫画の顔をアニメーションアプリで加工して、Zoom画面の枠のなかに登場します。
声の出演は、アニメ「金田一少年の事件簿」にも、金田一少年と美雪の役を演じていただいた声優おふたりです。
お話は、豪邸で発生した謎の老女殺人事件から始まります。事件に関わるとみられ、集められた容疑者たちが、Zoomの画面のひとつずつに顔を見せ、それぞれに無実を主張します。そのなかにいる真犯人を、金田一少年が持ち前の天才的推理でズバリ当てていく、というストーリーです。
制作のメインスタッフは天樹征丸とその友人たち数人で、パソコンとスマホを使い回してつくりました。制作費もほとんどかけておりません。すべてが初めてのチャレンジでしたが、大変面白い仕上がりになったと自負しております。
このような情勢の中、大きな舞台に出ることのできない役者さんや、声優さん、舞台クリエーターのみなさんは、ご自身でさまざまな発信をされ、前向きに頑張っていらっしゃると思います。そんなみなさまへのエールとして、今回のような本格的zoomミステリードラマに取り組んでみました。
これからも「今だからできること」を「今だから繋がれる仲間」とともに企画・実現していき、アフターコロナの社会で新しいエンタメの世界を拓いていきたいと考えています。
- 番組情報
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『金田一少年の事件簿 Zoomドラマ「STAY HOME殺人事件」』問題編
2020年5月31日(日)18:00~公式YouTubeチャンネルで無料配信脚本:天樹征丸 出演: 大倉照結 鈴木利明 ほか 声の出演: 松野太紀 中川亜紀子- 番組情報
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『金田一少年の事件簿 Zoomドラマ「STAY HOME殺人事件」』解決編
2020年6月6日(土)18:00~公式ツイキャスアカウントでプレミア配信脚本:天樹征丸 出演: 大倉照結 鈴木利明 ほか 声の出演: 松野太紀 中川亜紀子 料金:500円
Special Feature
Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?