東京・浅草九劇が「オンライン型演劇場」としてリニューアル。第1弾として柄本明の1人芝居『煙草の害について』が6月5日と6日にVimeoで有料生配信される。
レプロエンタテインメントが2017年に開業し、「人を育む劇場」を目指して様々なエンタテインメントを発信してきた浅草九劇。新しい時代の新しいクリエイティブに挑戦できる環境を準備し、共に創り、より多くの人々に作品を届けていくためにオンライン型演劇場としてリニューアルされた。
『煙草の害について』は、1993年に柄本明が初の1人芝居として自ら構成、演出した作品。アントン・チェーホフの原作は上演時間20分ほどの短編だが、柄本明よる上演ではアントン・チェーホフの他の作品が部分的に取り入れられるほか、新たに書き加えた部分を含む1時間ほどの作品となる。チケットはPassMarketで販売中。
浅草九劇では同公演を皮切りに、6月7日には福井晶一によるトークとライブ『It's Sho-Time』、6月17日と18日には大鶴佐助と大鶴美仁音による別役実作の2人芝居『いかけしごむ』、6月24日から26日には中村まことと藤間爽子、山口森広と町田マリーよる田村孝裕作・演出の2人芝居『タンスのゆくえ』を上演。
柄本明のコメント
演劇人としてまた俳優として、何かやらなければと考えていたところ浅草九劇から声をかけていただきました。
よろしくお願いします。福井晶一のコメント
今こそ文化、芸術の力が試される時。「オンライン型演劇場」としてリニューアルした九劇の今後の可能性に大いに期待します。
初めての試みでどうなるかわかりませんがゲストの坂元健児さんと共に楽しい時間をお届けできたらと思います。大鶴佐助のコメント
最近夜にタバコを吸いに外へ出ると人影が全く無く東京なのに寂れた空気を感じる事があります。
そういう時僕は、もしかしたらこの世界に今存在しているのは自分だけなのではないかと錯覚して人を見つけるまで少し歩きます。通りに出れば人なんてすぐ見つけ僕は安心し少し後悔します。「いかけしごむ」はそういう空気や匂いの漂いが最近の夜に似てるものを感じました。暗い夜の街のもっとも深いところへ姉と行ってみたいと思います。田村孝裕のコメント
演劇のエンジンをそろそろかけようと思います。
しかし乗ったことのない新車です。
九劇さんが用意した新車とともに、新たな演劇の形を模索します。
全力でアクセルを踏みますので一緒に体感していただけたら幸いです。
- イベント情報
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『煙草の害について』
2020年6月5日(金)、6月6日(土) 構成・演出・出演:柄本明 原作:アントン・チェーホフ 料金:2,000円